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生物の多様性

2008-02-02 14:12:14 | WWFマガジンより
 庭に一羽の鳥がいます。その鳥は小さな虫を食べ、
その虫は、ある植物の葉を食べて、その植物は土から生えています。
その土は、もともと、散った葉や、たくさんの生きものの死骸で、
それもまた、昆虫やミミズや微生物が食べて、生み出したものです。
また、その鳥は、遠い場所へ飛んでゆき、またその鳥を食べる動物もいます。
生命は、それぞれの場所で、他の生命とつながりながら、
多様で大きな命の広がりを生み出しています。

 おそらく、「生物多様性」という言葉が物語るものを、
ごく身近な風景から探してくるとしたら、このように、一見何でもない、
一羽の鳥から始めることができるでしょう。
どんな生きものも、生きる上で、他の生命の存在を必要とし、
同じ時間や空間を共有しています。
名前も知られていない種を含め、現在この地球上で生きていると
いわれる生物は、およそ500万種から3000万種。
その全てが、それぞれ多様な生をいとなみながら、
他の生物とつながり、生きています。

 しかし、このつながりが今、あちこちで失われようとしています。
地球規模で起きている、自然環境の破壊、生物資源の過剰な利用、
そして外来生物びよる影響。人の手によって引き起こされたこれらの問題が、
生命のつながりと多様性を損ない、つながりを断ち切ろうとしているのです。

 ある生物の保護を実現するためには、そこに暮らす人の生活も含めた、
もっと広い視野で環境というものを捉え、保全を目指して
ゆかねばならないと考えました。
 WWFマガジンより。

 WWFは100ヶ国以上で環境保全活動に取り組む、
世界最大の民間自然保護団体です。
WWFの活動は、世界約500万人の方から寄せられた
会費や寄付により行われています。

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