いち子ばーばのお針箱Ⅱ

昭和一桁のばーばが、虜になったウクライナ刺繍を主に、エッグ・アートなどの作品をご紹介して居ります

刺繍が進まない時の古い写真

2014年05月22日 | 昔のはなし

きっちりと並んだ花弁が可愛いダリアでした

 

 

先日ご紹介した祖母の家で

15歳年下の祖父です

何年か前に此の祖父が松本城の修理をした棟梁の弟子だった事がわかりました

孫の私から見ても役者のような祖父で、

歌舞伎や舟遊び(お台場の近くで投網船で)を経験させてもらいました

おしゃれな人で、家では和服で過ごし

大工仕事の時の服装もきっちりとしたパッチとどんぶりに紺足袋に

白いはなをの麻裏草履でした

どうして紺足袋をはくのか尋ねた事がありますが

答えは、白足袋は何度あらっても古さを隠せるが紺足袋は洗うほど色が落ちて

古さがわかり、大切なお客様に逢う時は新しい足袋で行くのが礼儀だから

ごまかしが出来ない様にとの事でした

祖父が仕上げの鉋を当てた檜の板は水をかけた2枚を合わせると離れなくなると

祖父の弟子だった母方の伯父に聞いた事があります

その叔父も四条流の包丁式の大まな板を削る事のできる人でした

 

 

同じ時に写したものらしく私は足袋に大人の下駄をはいています

祖母はこの時も和服の残り布で作った前掛けをしていますが

外出の時には上等な残り布で作った他所行の前掛けをしていました

どうも祖父が買ってくれた毛皮付のオーバーコートを着せられて

記念写真を撮ったようです

よく見るとこの時も祖母は丸髷を付けています

腰かけているのは祖父が作った縁台です

 

ウサギや鶏を孫のために飼っていたので

祖父の家に行くのが楽しみでした

ウサギがなついているのが判る写真です

こんな環境があったので、

私が動物や鳥好きになったのかもしれません

 

しばらく来ていなかった烏さんが昨日来ました

何時もの様にかりんとを一本咥えて帰って行きました

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (ぴろまり)
2014-05-22 19:34:09
微笑ましいお写真です~♪
きっと大切にされて、沢山可愛いがって下さったのでしょうね。
私までが何かしら嬉しくてホロリとしてしまいます。
私など自分で着物を着れない人間ですが、
お写真のようにおじい様おばあ様のお着物姿を拝見して、とても懐かしい気持ちになるのが不思議です。
私にも日本人の血が間違いなく流れているからでしょうか。
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Unknown (谷間のゆり)
2014-05-23 11:15:17
◎ぴろまりさんへ
祖父は子煩悩な人でしたから、かわいがってもらいました。
庭には子供に食べさせようと、ブドウ、柿、梨、無花果、柘榴、にイチゴが有り。
そのころ高価だった卵を産ませる様にと鶏を飼っていました。

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