リハビリテーション株式会社！

　新年度が始まって今年もやって参りました、職場のオリエンテーション。今年から現任者研修会と名前が変わり、会場も市民会館からホテル（！）で開催されました。

　さてさて、私が就職（と言うか、非常勤として登録）した当初は療法士が十人くらいのこじんまりした、アットホームな訪問看護ステーションでした。上も下もなく、誰もが知り合いでのんびりと動いていました。
　それから早、八年という月日が流れ……。今年の療法士の総勢は八十人を越えているそうです。研修会に集まった人数だけでも七十七人！！　この人数は、リハビリ業界では稀有だと思いますよ。恐らく日本中でも五本の指に入る規模でしょう……。いやあ、知らん間に大きくなったもんだ。

　しかしながら、ここまで巨大化すると、もう、ほとんど誰が誰やらさっぱりわかりません。その上、私なんぞは今はデイサービスの仕事がメインなものだから、こちらの仕事はかつての三分の一ほどになってます。会議だって出ないし、ほとんど幽霊療法士状態（笑）。顔を知っているのは入職同期とその一年下の療法士くらい。
　ちなみに入職同期は四人なんですが、皆モチベーションが低くて（笑）。会場の一番後ろの席で並んで座って、
「いやあ、エラい人数ですなぁ」
「ほんまに、ついていけまへんわ」
「後は若いモンにまかせて、お茶でもどうだっか」
　なんて状態です（笑）。
　それに比べて一期下の療法士はほとんどが部長クラスになってます（爆）。現場に出る機会も激減して、サラリーマン療法士と化しているようです。

　いやあ、時代は変わりましたな。

　リハビリテーションというビジネスを展開させようとしている我が職場。今後どれだけ巨大な企業と化していくのでしょうか……。さて、楽しみなような、怖いような。
　まあ、私は縁側でお茶を飲みながら傍観してるんですけどね（笑）。