チビ子の春公演が無事終了いたしました。遠路はるばる足を運んでくださった方々には厚く御礼申し上げます。
今回は前日のリハーサルを最初から最後まで保護者も観せていただけまして、初めてチビ子がステージで芝居しているところを生で観ることができました。劇団も色々と保護者サービスを考えてくださっているようで、ありがたい事です。
しかし、なんですな。子供というのはすごいものですな。少し前に衣装合わせで . . . 本文を読む
春の高校野球が始まった。野球にはそれほど興味はないけれど、たまたまつけていたチャンネルから流れてきた君が代の美しさに陶酔した。
高野百合絵さんという現役高校生(東京音大)。全国大会1位の実力者だそうだけれど……。
静まり返った広い甲子園の中を、彼女の声が広がって行く。その声の広がりはまるで緑色の風のよう。柔らかで、のびやかで、まっすぐで、透明で、そして春のぬくもりを含んでいる。ああ、この . . . 本文を読む
長編小説「さくら ちる」
「小説家になろう」サイトにて本日より連載始めました。上記タイトルをクリックして頂ければ、小説トップに飛べます。
【あらすじ】
受験生である大樹は最近母親との衝突が絶えない。ある日、進路をめぐって母親と激しく衝突、彼女の首を絞めてしまう。パニックになって逃避行に出た大樹を拾ったのは、社会から孤立した老夫婦だった……。
老々介護、認知症、家族の在り方、そんな事をテー . . . 本文を読む
チビ子の所属する劇団の春公演が迫っている。年が明けてから公演クラスでチビ子は週に二回、N◎Kに通っている。帰りは夜の十時を回り、そこからご飯食べて、宿題して、風呂に入って布団に入ると時計は一時を回っていることが多い。
小学生の生活じゃないよなぁ……と思うが、眠たい目をこすりながら宿題をしているチビ子を見ているとよく頑張っているなぁ……と感心もする。
先日、衣装合わせでレッスンを見学してきた . . . 本文を読む
鉄骨の墓標 見上げし父母の重き365日
波間より拾いし汝(なれ)の生こそを 逝きし命の願う事かな
東北の嘆きも明日は我が身かな 画面の中に我映しみる
電力の幻なれば この世をばいかに現のものとかはせん
先人のツケを払うは子か孫か 廃炉の道の罪の深さよ
放射能浴びるのイヤとひきこもり 窓も開けれずエアコンつける
文明は電気なくして成り立たぬ 詭弁の上の原子力かな
人の世を . . . 本文を読む
私事で二泊三日で家を空けた。家の様子は亭主からのメールでだいたいわかるので、特に心配もしていなかったが、二泊三日も一人だけで外出するなんて初めてなものだから、色々と想像した。
「チビ共、ちょっとくらいは寂しがってるかな~。帰ったらどんな顔するんかな~。玄関まで飛んでくるかな~。遅いからもう寝てるかな~」
夜遅くになって家の玄関を開けると、テレビの音が聞こえている。
「ただいま~。長い事遊ばし . . . 本文を読む