マイケル・ジャクソンの「スリラー」が流行ってたのは確か中学校の頃だ。MTVには当時はさっぱり興味がなかった、というか存在すら知らなかったのだが、一つ年下の男の子がカマキリみたいな格好で踊ってるのを見て、「なんじゃ? そりゃ??」と思ったことを覚えている。彼はマイケル・ジャクソンのファンだったらしい。
当時かなり気合を入れてジャズダンスを習っていたのだが、初めてマイケル・ジャクソンのPVを見た時 . . . 本文を読む
働く母達は皆密かに悩んでいるのです。毎日毎日忙しく、仕事に育児に家事にと飛び回る日々。どれもこれも一生懸命取り組んでいるけれど、どうしても最低限の事しか出来ないって事もあるのです。最低限に位置づけられる頻度が一番多いのは、きっと家事……。
食べる事はなかなか手を抜きづらい。なんせ生命に関わる一番の部分だからね。きっと一番疎かになるのが、掃除……ではないでしょうか。だいたい皆言うんですよ。
「… . . . 本文を読む
♪パラパ~ン パ・パ・パ・パ・パ・パラパ~ン♪(By必殺仕事人)
いきなり必殺のファンファーレで始まりましたが(笑)、以下の文章は講談調で読んでください。
さて、時は六月梅雨の頃。未明の大雨止みまして、梅雨の合間の空の下、やって来たのは羽曳野市、市民体育館でぇございます。
南河内にありまする、二十余りの保育園。年長組の子供をば、一気に集めて寄せまして、開きまするはな・なんと! 大運動会で . . . 本文を読む
【祠の女】
それは二月の寒い夜の事です。
その日は仕事が長引いて、ゴスペルの練習に少し遅れてしまいそうでした。慌てて用意をして、私は車で走り出しました。
私の住んでいる場所は、古い村の中なので細くて暗い道がくねくねと続いています。街灯が少ないので暗い上に、あちこちに細い路地があるのでどこから人が出てくるかわからないので、夜は要注意なのです。
家の少し離れたところには大きな藪と、畑と、お地 . . . 本文を読む
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、21日付けの読売新聞に「大阪は踊る!」の広告がデカデカと載ってるんですよ。
編集さんからは事前に聞いてはいましたが、こんなでかい、巨大(誇大ではないぞよ)広告が載るとは……。正直、びっくりでした。
広告を目にして最初の一言。
「…………」
まあ、要するに絶句ってことですな(笑)。まさか自分の本が新聞広告に載るなんて、夢にも思わなかった事態ですよ . . . 本文を読む
年に何度か、移植手術を受けるために渡米する子供達のニュースを目にする。幼い子供が酸素チューブを鼻につけて、飛行機の中に消えていく映像は何度見ても胸が痛くなる。あの子供達の何人が生還してくるのか。一人でも多くの命が助かってほしいと思う。
その反面、心のどこかに何か割り切れない思いも存在する。法外な金額を払って、外国に渡って、いつ回ってくるかわからない順番を待つ。我が子の代わりに露と消える命を待ち . . . 本文を読む
構想時間十五分。執筆時間三時間。すみません。勢いで書いちゃいました。まったくささやかな超短編です。
とかなんとかいいながら、「食欲魔人シリーズなんてどうよ?」などとアホなことを思ってますが(笑)。
なんでこんな話を思いついたのかって?
実は知人でチリメンジャコがダメな人がいました。まさに目がダメらしいです。こっち見てると思うそうなんです。
病院勤務時代の患者さんで、米粒が全部人の顔に見 . . . 本文を読む
隣の山田さんからチリメンジャコをたくさん頂いた。なんでも山田さんちの奥さんの実家から送ってきたそうだ。山田さんちの実家は高知の漁港の近くにあるらしい。時々大量に魚の干物を送ってくる。その度に亜沙子もお相伴に与るという訳だ。
「そんなんねぇ、チリメンジャコばっかり保存袋に三袋も送られてもね」
山田さんの奥さんは苦笑いを浮かべながら一袋を私に手渡した。白いポリ袋の中には乾いてカラカラしているチリメ . . . 本文を読む
「大阪は踊る!」がついに世に出て数日となりました。Google検索をかけるとオンライン書店がずらりと名前を連ねるようになり、いよいよ戦闘開始!って感じです。が、本の宣伝なんてどないしたらエエんや? と頭を悩ませておる次第でございます。
出版社に献本リストを提出した事は以前も書きましたが、出版社にまかせっきりという訳にも行かないだろうという事で、自分でもコソコソと拡販活動を開始しましたよ~。
. . . 本文を読む
「大阪は踊る!」
高遠響
アルファポリス社
高遠響第二弾!「大阪は踊る!」がついに本屋デビュウしました。全国大手書店およびオンライン書店にてご購入できます。ぜひぜひよろしくお願い致します~!
今回のお話は、もうなんも言う事はございません。とにかく笑ってください! 勢いで読んで下さい! 全編「そんなアホな……」の連続です。でもいいんです! 読み終わった後に「ああ、オモロかったぁ」 . . . 本文を読む
まずは御礼を。新刊販売促進キャンペーンへのご協力、誠にありがとうございました。「砂の果ての楽園」を六日続けて連載という初めての試みでしたが、この期間非常にたくさんの方が訪問してくださいました。いつも閑古鳥が鳴いている当ブログにしては連日三桁のお客さんというのは滅多にないことです。お忙しい時間を割いて、ズドド~ンと重い小説にお付き合いいただいたこと、誠に誠にありがとうございました。
さて、「砂 . . . 本文を読む
田牧は自分のデスクを片付けるため、オフィスに残っていた。明日の朝には荷物を社内便で送ってもらう。明日の自分の仕事は各部署へのあいさつ回りだけだ。三年足らずの間だったが、結構色々と物が増えている。こまごました物を詰め込んだダンボール箱が三つ、四つと増えていき、デスクの上には乗り切らない。
ふうっと大きな息を着くと壁にかかった時計を見た。もう九時近い。
「そろそろ帰るか……」
オフィスには既に人 . . . 本文を読む
宏美は目を開けた。頭が痺れたようにぼうっとしている。居間の絨毯の上で横たわっている事に気が付くまでしばらくかかった。のろのろと身体を起こす。申し訳程度に身体にかけられていた毛布がずり落ちた。エアコンが効いているとはいえ、むき出しの肩は寒い。毛布を肩までかけ直し、自分の身体を抱きしめた。
しんとした静寂と微かなエアコンの風の音。さっきまでの出来事が夢の中かと思われるような静けさだ。しかしその静け . . . 本文を読む