丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

実録・仁義なき戦い

2009年12月15日 | お子様
この物語は仁義なき熾烈な戦いを繰り広げる男達の姿を克明に描いたものである。

 とある保育園。戸棚の陰に一人の男が身を潜めていた。息を殺し、獲物が通りかかるのを待っているのだ。世間は彼を鉄砲玉と呼ぶ……。
 若い男が近づいてきた。何かに追い立てられるように、足早にやってくる男の顔には焦りが色濃く浮かんでいる。
 若い男が戸棚の前を通り過ぎた瞬間、黒い影が飛び出した。鉄砲玉だ。
「うりゃあああ! 覚悟せんかい~~~~!!」
「うおおおおおおおお?!」
 飛び出した鉄砲玉は若い男の背後から抱きついた。そして下腹を抱え込むようにして強く押さえつけた!!
「うぎゃああああ!」
 若い男は絶叫を上げながら床に崩れ落ちた。そして次の瞬間、弾かれるように立ち上がると叫びながら駆け出した。
「も、もれるぅぅぅ!」
 爆笑する鉄砲玉を尻目に、若い男は目の前のトイレに駆け込んだ……。

出演:
 鉄砲玉 チビ太郎
 若い男 その友人

 この物語はチビ太郎の報告を基に作られたフィクションであり、登場する人物名、団体名は架空のものです。

 ちなみにチビ太郎の被害にあったのは複数名に及ぶ模様。

 え? 誰がこんな技を教えたのか? ……それは、私です(えっへん!)。いやあ、まさか保育園でやるとは思わなかったんだもん。



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