サバイバル・キッズ ～主に親族業務連絡（笑）

　今月はチビ子・チビ太郎とも試練の月である。チビ子は所属する劇団内の夏公演出演のためのオーディション、チビ太郎はサッカーのセレクションを二つ。なかなかハードな月末なのだ。先週末に全ての挑戦が終わり、後は結果待ちだったのだが、今のところチビ子は合格、チビ太郎も一つは合格した。もう一つは今週末くらいに結果が出る予定だ。

　自分が子どもの頃に受けたオーディションと言えば、五年生の頃にクラシック・バレエの選抜クラスのオーデションを受けたくらいで、それも見事に不合格だったという経験くらいしかない。それに比べるとチビ共は六年生と三年生にして、かなりの数の勝負に挑み、そこそこの勝率を誇っている。我が子ながら勝負強い連中だと思う。
　……ちなみに私が落ちたオーディションで一緒に受けたメンバーのうち一人はそこそこ有名なプリマになった。それが唯一の慰めか……（笑）。

　チビ子にしてもチビ太郎にしても、今の結果がそのまま将来の結果に結び付くわけではないのだが、それでも役者になりたいチビ子にとっては一つのステップアップであり、サッカー選手になりたいチビ太郎にとっても一つのステップアップである事は間違いない。夢をあきらめず、努力を重ねて行くこと、それが全てだ。一段一段はとても薄くて、何段重ねたら夢に到達するのかは想像もつかないが、その時その時の一歩いが本当に大切なんだと二人を見ていて思う。

　五年後、十年後、どうなっているのだろう。それぞれの世界で、生き残っているのだろうか。……一抹の不安を感じながらも、それでも闘って生き残って行く二人を見続けたい。