丘を越えて~高遠響と申します~

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「コンティジョン」を観た!

2012年09月16日 | レビュウ
 と、言ってもたまたまつけたwowowでやっていて、まだ最初の方だったからつい観てしまったという感じですが(笑)。

 2011年公開のアメリカ映画です。最初の数秒観た時点で「あ、これ、感染列島のリメイク?」という感じで。そのまんま、でした。特にレビュウというほどの感想もないのですが、こういうドキュメンタリー調の映画を撮るのはやっぱりアメリカの方が一枚上手という感じはしました。無駄に情緒的に盛り上げず、淡々と話が流れて行く。感染列島は途中でややセンチメンタリズムに走る部分もあり、美人はドロドロになって死なないという矛盾もあり(笑)、エンターテイメント色が確かに強いように思いましたが、舞台がアメリカで、BGMもほとんどなく、例えばERのようなテンポで話が進んで行くと、自然に話の流れに入り込み、強制的にラストまで勢いよく流されていくと言ったところでしょうか。
 あと、なんでしょうかね、国民性の違い? 感染列島の中で、パニックになった人々が略奪行為に出たり、自衛隊の装甲車が出たりしていたシーンを観て、なんだか少し違和感を感じたのです。実際、東日本大震災の時ですら、よその国では絶対に目にする暴動・略奪行為が本当に少なかったですからね。もちろん全くないとは言いません。火事場泥棒はいましたし、いまだに福島の警戒避難区域に忍び込んで空き巣を働くけしからん奴がいるのは事実ですから。でも、大都会の真ん中で白昼堂々と店舗が襲われて暴徒に略奪……というシーンは本当に見なかったですものね~。だからあの映画の荒廃した東京のシーンはあまり現実味を感じなかったんです。
 でも、アメリカ人の方には大変申し訳ないですが、コンティジョンの中で起こる暴動シーンは妙に説得力がありました。「ああ、こうして暴動は起こるんだな。略奪ってこうして起こるんだな」という実感。実体験の強みとでもいいましょうか……。いや、別にアメリカ人を愚弄して言っているのではないのですよ。子供の頃に観たロス地震の後の略奪映像なんかが頭に残ってるもんで……。

 今、世界中が国同士、宗教同士で争い、憎み合っている真っ最中です。こんな状況の中で、もし最強の新型ウイルスなんかが現れたりしたら……。いがみ合っている場合じゃないっすよ。ほんと。ウイルスに国境はないのです。人間もそろそろ冷静になるべきじゃないですかね……。


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