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丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

闇に浮かぶ顔……

2010年06月21日 | 四方山話
我が家のインターホンが壊れた。それが全ての始まり……。

インターホンの上に張り紙をした。
「故障中。御用の方は玄関の扉を叩いてください」
そう、確かにそう書いたのは私。

あれは、そう、先週の夜のことだった。

家族そろって夕ご飯を食べている時の事、
ふと私は玄関でノックの音がしたように感じた。

はて? こんな夜更けに誰だろう。
実家のバアバか?

そう思って身を乗り出して玄関の方を見た。

磨りガラス越しには人影は見えない。

「誰かきた?」
「さあ」
首をかしげる家族。
それくらいかすかなノックだったのだ。

念のために……と思って、玄関に行き、鍵を開けた。

がらがらっと開けると……。





闇の中に白い顔が浮かんでいた。





「ぎゃああああああああ!」

私は思わず絶叫してしまった。


が、よくよく見れば、暗い玄関先には、
真黒なパンツスーツに、黒い長い髪をばさ~~っと下ろした、
日本生命のセールスレディーが突っ立っているのだった。

私の絶叫に思わず退く姉ちゃん。

「声くらいかけてくださいよっっっ!!

思わずそう言ってから、へろへろになって台所に駆け込み、
その場にひっくり返って爆笑してしまった。

いや、保険屋の姉ちゃんには大変失礼な事だとは思うよ。
顔を見るなり、絶叫して、あとは爆笑しているんだから。

だが、しかぁし!!
口から心臓が出るほどびっくりしたんや~!

頼むからでかい声で名乗ってくれぃ!
アメリカやったら撃ち殺されるで、ほんまに。



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