人食い猫現る？！

　おっそろしいニュースを見た。埼玉の特養施設に入所していた80歳代の認知症の女性が侵入してきた野良猫に右足の指を全部食いちぎられたそうだ。
　確かに猫は凶暴な面がある。本気でひっかかれたらエライ事になる。牙も小さいけれど鋭い。ライオンも虎もネコ科だ。

　だがしかし！凶暴な猫と十八年間寝食を共にしてきた私としては疑惑が沸々と湧き上がってくるのだ。いや、猫を飼った事のある人なら皆思うだろう。
「・・・ほんまに猫か？」
　確かに認知症の進んだ方は痛みの認知もかなり悪いが、指が無くなるまでガジガジとやられてまでも放っておくだろうか。仮に寝たきりの状態なら、猫が足にかぶりつきたくなるような動きを足でモゾモゾするものだろうか。更に、寝たきりバアチャンの骨ばって食べるところのあまりないような足の指を猫が食べつくすだろうか。だいたい、ああいう施設の傍に巣食っている猫は、残飯を食べまくっているから結構口が肥えていて、ダシも取れないようなバアチャンの足の指なんぞ、食べ物とは思わないような気がする。
　職員が未明のナースコールで駆けつけてその惨状を発見したらしいが、寝たきりの認知症のバアチャンは滅多とナースコールは使えない。同室だか隣室だかの入居者が押したらしいが、「特養」に入所している認知症のオバアチャンですぞ。「特養」の実態を知っている者にとっては正直なところ、いささか「眉唾」モノだ。ナースコールの用途を理解できているお年寄りがどれだけいるか疑問だよ・・・。後から事情聴取といっても多分覚えていない。
　それともなにか？お腹を空かせた野良猫に認知症のバアチャンが「おぉ、可哀想に。なにも無いけどこれでもお食べ。」とかなんとか言いながら、自らの身を猫に捧げたとでも？そして食べさせたものの痛くてたまらないからナースコールを押したとでも？？だとしたらそのバアチャンはお釈迦様の生まれ変わりだ～！

　誰がどう考えてもおかしいでしょうが！

「誰かが猫のせいにしてるんとちゃうのん？」
　仮に猫が食べたとしたら、バアチャンの足の指にマタタビ・パウダーでもなすりつけて、居室に猫をおびき寄せたんじゃないのか？
　最近施設職員の入居者への虐待がたびたびニュースになっている。生つめを剥いだとか、ファン・ヒーターで熱傷を負わせて死なせたとか・・・。悲しいけれど、そういうニュースの一つなんじゃないのか？？

　勝手な憶測が飛び交いそうなニュースだ(既にここで勝手な憶測をしてる）。今後の進展はあるのか？？真相を明らかにするのは誰か？？金田一少年か、江戸川コナンか、はたまた伊集院大介か。・・・指を食べられたツナガリでムツゴロウさんだったりして。
　このニュース、なんとなく覚えておこう・・・。