丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

金木犀

2006年10月14日 | 季節
 玄関先に四種類の木が植わっている。金木犀、つげ、楓、あと一種類は正体不明。前の家の所有者が植えた物で五年前に引っ越してきた頃には既に枝を一杯に生い茂らせていた。推定で恐らく十五年は植わっているだろう・・・。
 最初は「緑もあって風情あるやん。」なんてのんきな事を言っていたのだが、これが結構な曲者ぞろい。金木犀は花を咲かせていい匂いだけれど、花の落ちた後が強烈。楓は十二月になるとバラバラと葉が落ちてしまい、これまた強烈。つげは地味~な花が咲くと匂いもせんのにアシナガバチやスズメバチが寄ってくる。もう一種類は最初からウドンコ病に罹患していて見た目が汚い。それも彼らが思いっきり伸び放題なので玄関が暗い。
 で、ついに心を鬼にして、ばっさりといっちゃう事にした。植木屋さんと相談して幹の伸び方が良いと言われた楓を除いて、金木犀とつげとウドンコは処分。楓も枝を大幅に落として小振りにしてもらうことになった。金木犀は今盛りでむせ返るような香りでいっぱいなので少々もったいないような気もするが、花が咲いて一週間。そろそろ落ちる頃だ。ええい、いてまえ!!
 金曜日の朝早くに業者さんが来て作業開始。金木犀の花の香りと切られた幹の匂いとのこぎりの音に送られながら仕事に出かける。暗くなってから帰宅すると、別の家のようにスコーンと視界の開けた我が家があった。
 すっきりした爽快感と開放感、そして一抹の寂寥感・・・。正直、ちょっと可哀想な気もする。成仏してちょうだいな、なまんだぶ・・・といった気分だった。
 戸を開けて玄関に入ると、下駄箱の上に飾った一枝の金木犀が寂しそうに香っていた。
 


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4 コメント

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実家の庭 (takky)
2006-10-14 16:36:35
実家の庭がジャングル化しています。

母がいろんなモンを植えて楽しんでいるのですが、桃の木、柿木、みょうが、生姜、水仙、麦などなど、狭い庭にチョコチョコと。でも、毎年夏頃になると、祖母が草むしりをして、蕾や新芽を皆取ってしまい、その時期はいつもケンカしています。祖母は「綺麗になった」と言って満足し、母は「今年やっと蕾が付いたのに!」と嘆いている。ま、祖母のボケ防止と思って堪えるしかないかな(笑)
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うちも同様ですわ (ちえぞー)
2006-10-15 12:59:41
takkyさま

 うちは亭主と私がそういう会話をしましたね(笑)。切りたくない亭主とすっきりさせたい私というパターンでした。私はオバア様に一票投じます(爆)。
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ご愁傷様です。。。 (さるさる)
2006-10-16 10:07:21
キンモクセイ。もったいないですねぇ。。。

花が終わってから剪定してあげると、ジャングル化

は防げたのですが。。。

まぁ、家族のどなたもあまりお手入れされないなら

切るのがいいのかな。。。

我が家も、狭い庭に所狭しと木や野菜が植わっています。。。 今のところ、嫁さんの気にはふれていないので、安心ですが。。。目下のところ、フジ棚作りの

宿題があります。。。
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なはは(汗) (ちえぞー)
2006-10-16 12:59:08
さるさるさま

 うちの亭主もさるさるさまほどマメならば、なぁんぼでも植えても許すんですけどね(笑)。残念ながらダメダメです。私はほら、ご存じの通りのこの大雑把な性格ですから、最初からその気もないという(爆)。地球温暖化阻止に我が家が役立つ事はなさそうですわ。
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