丘を越えて~高遠響と申します~

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一生懸命生きる

2009年03月07日 | 四方山話
 このブログを開設してから彼これ4年ほど経つが、さっき初めて自分の書いた物を削除した。そもそも書いた物は全て自分の正直な気持ちであったり、意見であったりするので責任を持って表に晒しているつもりである。削除した記事に関しても同様ではあるが、あまり深く追求されると不毛な争いを招きかねないような気配がするのであえて削除を決めた。
 普段から仕事においても、プライベートにおいても「宗教と支持政党に関する議論はしない」「マスコミ報道は斜めから見る」という事を心がけている。それに反して、この大事な場が混乱するのは本意ではない。

 ただこれだけは書いておきたい。世の中には憲法で保障されているはずの基本的人権すら満足に享受していない人々が思いのほかたくさんいる。しかし、皆一生懸命生きている。幼くても、老いていても、貧しくても、障害があっても、病を抱えていても、一生懸命生きている。身体が動かなくても、認知症で人格が崩壊していても、皆必死で生きている。それがどれだけ大変なことか。そして一生懸命彼らを支えようとしている人たちが、どれほど自分の身を削っていることか……。
 最近のテレビや新聞を見ていて、そして現実に打ち出される社会制度の数々を見ていて、しみじみと思うのだ。どこかピントが外れていると……。なんか違うやろ、と……。

 政治家の政治手腕の真価が問われるのは年数がかかる。また万能な政策などと言うものも存在しないだろう。どれほど優れた政治家であっても、賞賛と同じ数だけ批判もあるだろう。そんな事は百も承知だ。
 しかしこれだけは言える。国の中心に立って政治を司る者は真摯な態度で国民に向き合うべきなのだ。日本地図の上で国摂りゲームに執心するのではなく、生きた人間を大切にして欲しい。泥水をすすりながらも、糞尿まみれになりながらも、孤独に向き合いながらも、必死で生きている人間の存在を「無いモノ」にしないで欲しい。せめて「アナタ達の事は忘れてないよ」と伝えて欲しい。自分達は「持つ者」であると言う認識をちゃんとして欲しい……。

 何人にとっても「一生懸命生きる」ことが全てだ……。



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