チビ太郎負傷の大いに頭にくる話。
前回書いたように、十日間の松葉づえ生活を強いられることになったチビ太郎だが、一つ大きな問題に早速直面した。それは登下校。うちは学校まで徒歩で二十分ほどかかる。その道のりをランドセル背負って、学童かばんを首から下げて、松葉づえをついて乗り切るというのはあまりにも過酷である。当然、行きも帰りも親の送迎が必要だ。
朝は私が出勤する時間を少し早くしてなんとか送っていける。問題は帰りだ。チビ太郎は放課後学童教室で5時まで過ごす。仕事の都合上、火曜日・水曜日・金曜日はどうしても5時ちょうどに迎えに行くことはできないのだ。かなり頑張って、5時半前になる。
その旨を学童の先生に説明して、
「頑張って5時半までには必ず来ますから、迎えにくるまでチビ太郎を教室においてください」
と、お願いした。学童の先生は快諾してくれたので、ほっと一安心した。
で、今日。職場には事情を説明して、一番に職場を出て迎えに行った。5時半前にはちゃんと学童教室にたどり着いた。ところが、先生がこういうではないか。
「市役所から、ダメだって言われたんです。何度も事情を説明したんだけど、前例がないから預かるな、と言われるばかりで。歩いて帰らせられないのか、とか言うんです。こんなことになるなんて私達も思いもよらなかったんです。すみません。お母さんからも市役所に言ってください」
と、泣きつかれた。
なんと非人道的な。1時間も2時間も延長を頼んでいるのではなく、出来るだけ30分までには行くからと言っているのに。歩ける状態でもないのに。指導員の先生が快諾してくれたことを、あたまごなしに全否定かい!
あまりにも融通が利かなさすぎると思い、帰って市役所に電話をした。当然5時は回っているので警備員室につながる。警備員のおっちゃんは一度電話を担当部署に回してくれたが、しばらくして、
「誰も電話にではりませんわ。会議に行ってはると思うんですけど」
というお言葉。
「それは困りました。急ぎでお話したい事があってお電話したんですけど」
と粘ると、警備員のおっちゃんはもう一回電話を回してくれた。しばらくして、
「やっぱりどなたもいらっしゃらないですわ。全員帰りはったようで」
6時前だよ? 全員帰った? んな訳ないだろ。
色々考えていると、ふと思いだした。そうだ、今日は市内の学童教室合同での父母会会長会議があるはずで、そこには必ず担当課長が出席するやんけ。全員帰ったはずがないやろが!!
居留守かい、公務員!!!
そこでブチギレ。脳みその中で何かがプチプチと弾ける音がしたわ。
ちなみに私、今期は父母会副会長でございますの。ほ~っほほほほほほほほほ。
という訳で、会長会に直接乗り込んでやった。
が、まあ、その担当課長の見事なまでの公務員ぶり! 「原則ですから認めません」の1点ばり。色々言えば言うほど、矛盾点がぼろぼろ出てきて、それをこっちがつつく度にそれはスルーして「原則ですから」を繰り返し、シャットアウト。まるで自分の意見も考えも言わず、ひたすらお役所の規則を振りかざし、自分のテリトリーを死守するのみに終わった。
おお、そうかそうか。
親は毎日仕事を早退して迎えに来いってことだな。
5時に間に合わないようなら、チビ太郎は放逐されるんだな。
不自由な足を引きずって、重たい荷物を持たされて、途中で行きだおれても学童の責任じゃないってことだな。
つまりそれはそんな足で学童に来るなってことだな。
身体が治るまで、学童には来てくれるなってことだな。
働く母親は自分の仕事を全て放棄して、子供のために身を尽くせという事だな。
子供のためならクビになるのもやむなしってことだな。
指導員の勤務時間が5時15分まで。わずか15分のためにチビ太郎は身の安全を学童教室には保証してもらえないって訳だな。
そうかそうか。
よ~~~~~~~~~~~~~~~くわかりましたわ。市役所が運営する学童教室にお願いした私が悪うございました。
チビ太郎よ、君の安全は母ちゃんがなんとしても護ってやるから安心しろ!
嗚呼、つくづく、公務員はよろしいなあ。
お客さんの電話に居留守を使っても怒られないし、とにかく規則を護っていたら生活が保障されるらしいわ。
前回書いたように、十日間の松葉づえ生活を強いられることになったチビ太郎だが、一つ大きな問題に早速直面した。それは登下校。うちは学校まで徒歩で二十分ほどかかる。その道のりをランドセル背負って、学童かばんを首から下げて、松葉づえをついて乗り切るというのはあまりにも過酷である。当然、行きも帰りも親の送迎が必要だ。
朝は私が出勤する時間を少し早くしてなんとか送っていける。問題は帰りだ。チビ太郎は放課後学童教室で5時まで過ごす。仕事の都合上、火曜日・水曜日・金曜日はどうしても5時ちょうどに迎えに行くことはできないのだ。かなり頑張って、5時半前になる。
その旨を学童の先生に説明して、
「頑張って5時半までには必ず来ますから、迎えにくるまでチビ太郎を教室においてください」
と、お願いした。学童の先生は快諾してくれたので、ほっと一安心した。
で、今日。職場には事情を説明して、一番に職場を出て迎えに行った。5時半前にはちゃんと学童教室にたどり着いた。ところが、先生がこういうではないか。
「市役所から、ダメだって言われたんです。何度も事情を説明したんだけど、前例がないから預かるな、と言われるばかりで。歩いて帰らせられないのか、とか言うんです。こんなことになるなんて私達も思いもよらなかったんです。すみません。お母さんからも市役所に言ってください」
と、泣きつかれた。
なんと非人道的な。1時間も2時間も延長を頼んでいるのではなく、出来るだけ30分までには行くからと言っているのに。歩ける状態でもないのに。指導員の先生が快諾してくれたことを、あたまごなしに全否定かい!
あまりにも融通が利かなさすぎると思い、帰って市役所に電話をした。当然5時は回っているので警備員室につながる。警備員のおっちゃんは一度電話を担当部署に回してくれたが、しばらくして、
「誰も電話にではりませんわ。会議に行ってはると思うんですけど」
というお言葉。
「それは困りました。急ぎでお話したい事があってお電話したんですけど」
と粘ると、警備員のおっちゃんはもう一回電話を回してくれた。しばらくして、
「やっぱりどなたもいらっしゃらないですわ。全員帰りはったようで」
6時前だよ? 全員帰った? んな訳ないだろ。
色々考えていると、ふと思いだした。そうだ、今日は市内の学童教室合同での父母会会長会議があるはずで、そこには必ず担当課長が出席するやんけ。全員帰ったはずがないやろが!!
居留守かい、公務員!!!
そこでブチギレ。脳みその中で何かがプチプチと弾ける音がしたわ。
ちなみに私、今期は父母会副会長でございますの。ほ~っほほほほほほほほほ。
という訳で、会長会に直接乗り込んでやった。
が、まあ、その担当課長の見事なまでの公務員ぶり! 「原則ですから認めません」の1点ばり。色々言えば言うほど、矛盾点がぼろぼろ出てきて、それをこっちがつつく度にそれはスルーして「原則ですから」を繰り返し、シャットアウト。まるで自分の意見も考えも言わず、ひたすらお役所の規則を振りかざし、自分のテリトリーを死守するのみに終わった。
おお、そうかそうか。
親は毎日仕事を早退して迎えに来いってことだな。
5時に間に合わないようなら、チビ太郎は放逐されるんだな。
不自由な足を引きずって、重たい荷物を持たされて、途中で行きだおれても学童の責任じゃないってことだな。
つまりそれはそんな足で学童に来るなってことだな。
身体が治るまで、学童には来てくれるなってことだな。
働く母親は自分の仕事を全て放棄して、子供のために身を尽くせという事だな。
子供のためならクビになるのもやむなしってことだな。
指導員の勤務時間が5時15分まで。わずか15分のためにチビ太郎は身の安全を学童教室には保証してもらえないって訳だな。
そうかそうか。
よ~~~~~~~~~~~~~~~くわかりましたわ。市役所が運営する学童教室にお願いした私が悪うございました。
チビ太郎よ、君の安全は母ちゃんがなんとしても護ってやるから安心しろ!
嗚呼、つくづく、公務員はよろしいなあ。
お客さんの電話に居留守を使っても怒られないし、とにかく規則を護っていたら生活が保障されるらしいわ。
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