前回の投稿から刻々と、静かに、当たり前のように時間が過ぎて、朝陽が射した富士山。刻々と表情を変える様は、心動かされる、長いような一瞬のような、堪能できたのかできなかったのかわからないような、ちょっと特別な時間のような気がします。
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静かな夜明け前。雲はあるけど動かず、音もせず、冷たくしんとした空気。
明るくなった空の色を映すのでしょうか、朝陽が当たる前の雪がほんのり光っています。
小田急線伊勢原駅からバスに乗って、登山口で降りてからはケーブル乗り場までこま参道と呼ばれる階段の道を歩きます。両側には昔ながらのお土産やさんや食堂が軒を連ね、道行く人も階段がきついというよりはむしろ楽しそうです。名物の大山こまに、こんにゃく、きゃらぶき、焼きたてのおせんべい、長い棒のような麩菓子、木や竹で作った相撲こま、だるま落とし、竹とんぼ、けん玉、風車、ししなべやとうふ料理の店、山菜そば…まぁ、いろいろです。
写真は踊り場ごとに一つずつ数を増やしていくこまが描かれたタイル。写真は階段の向こうに大山を仰ぎつつ9番目の踊り場かな。
先日は東京は大雪(?)でした。
ただ、空一面に雪が舞っていた印象の割には積もることにはならず、次の日は空気の冷たい、明るく静かな朝でした。
新緑も、夏の緑も、紅葉も美しいけど、こんな葉を落とした木々による陰影もまたきれいです。
旧500円札の富士山のモデルとなっている鴈ヶ腹摺山山頂からの富士山。
※前回の投稿をあまり寄せずに撮った感じです。写真左上のちょっとだけ写ってる灰色のは以前投稿の吊るし雲。
前々回の投稿と同じ日、雁ヶ腹摺山の山頂に着いてしばらくすると山頂には笠雲がかかって、山頂に笠雲、少し左の上空に吊るし雲、がセットでじっと浮かぶようになりました。
笠雲はゆっくりゆっくり山頂にかかるように下へ動いていきました。
山中でちょっと一休みとか立ち止まってとか、ふとすぐ横を見てみれば、そこにはまた、静かに、さりげなく、何気ないけど、きれいだな、と思えるような1コマがあったりします。
ちょっと前の投稿で空に浮いていた雲、少し時間が経ってこんな感じに。
吊るし雲は高い山の風下に現れ、一度出現すると場所がほとんど動かず「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれるそうで、天気が崩れる前触れとも言われているそうです。
こちら他参照
ちぎって置いたような大きな雲塊が、じっと同じ場所に浮いているさまは不思議なようなどこかユーモラスなような風景でした。
2022年、始まりました。
よい年でありますよう。
※写真は大峠より、ある朝の静かにほんのり朝陽に染まりゆく富士山。
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