マダムヤンのひとりごと

香港が大好き!中国の情報を発信したいと思っているのですが…ごめんなさい!子どもの話題ばかりになっていますね。

遥かなる絆

2009-04-27 | 中国
NHKの土曜日夜9時からのドラマ
「遥かなる絆」

残念なことに、第1話は見逃してしまったので、
第2話から。

私が中国にいるとき
いつも返事に困ってしまったことは、
中国と日本の歴史的関係について問われることでした。

このドラマの中で、中国残留孤児の娘である久枝さんが
教室の中で、中国人の学生達から
「日本人は、本当に歴史について教育を受けていないのか?」
「戦争の責任についてどう思うのか?」と
問い詰められるシーンがありました。

それとおなじ経験をしたことがあります。
仕事で、中国人の方たちと食事をしていると
その席で、「あなたは、南京大虐殺についてどう思いますか?」と
尋ねられました。
「すみません、そのことについてあまり知りません。」と答えると
「どうして知らないの?学校で教えられないの?」と
責められました。
もちろん、歴史が好きではないこともありますが
ひと通り、中学高校では歴史も勉強してきたはずです。
でも、「南京大虐殺」という言葉は記憶にあっても
「中国人が何をした」
「日本人が何をした」
「何人の中国人が日本人に殺された」
「どのように殺された」
などということは、何も記憶にありません。
学校でそのことについて、
「1937年南京大虐殺があり多くの人々が亡くなった。」
くらいにしか教えられていないように思います。

なので、私の態度に中国人は驚き、また、呆れた様子で
日本人が中国人に対して行った残虐非道な行為を説明し始めます。

そんな話を聞きながら、私は穴があったら入りたいような
無知である自分自身がとても恥ずかしくなってきました。

中国の映画・・・「日本鬼子」「紫日」
などを観ると、非常に生々しく虐殺の様子が描かれ
また、中国人が日本人を憎む心情を理解することができます。

北京で「パールハーバー」という映画を観たときに
日本軍の飛行機が撃ち落とされると
拍手喝采が沸き起こったときには
背筋がスーッと寒くなり
椅子に座ったまま、身体が固くなってしまったこともありました。

また、北京から天津行きの列車に乗ったとき
前の方に日本人の団体が乗っているのを見た中国人が
「日本鬼子がいるぞ」と仲間同士で話していました。
日本人をそんなふうに見る人たちがいるのを知って
驚いたこともあります。

でもね、
ryuryuのパパのパパのパパは、日本人に殺されています。
しかし、私たちが結婚する時には
「それは昔のこと、あなたがしたわけではないから」と
日本人の私を温かく迎えてくれましたよ。

戦争にはいろんな要因がありますし
それぞれの国家、民族にも言い分はあるでしょうね。
戦争のことを詳しく知らなければならないとは言いませんが
(もちろん知識がある方がいいに決まっています)
「そのことをあまり知らされていない」という認識は
持っていた方がいいのかな、と思います。

一歩外に踏み出してみると世界はとてつもなく広い!
日本にいたのでは知らなかったこと
見えなかったこと
そんなことに気づくきっかけになります。
そして、もちろん
日本のよいところ、
素晴らしいところも見えてきます。
今のこの新緑の素晴らしく美しい景色も
北京から帰ってきて眺めた時には
が出るほど感動的でした。

「私は日本人です」ということを意識するのも
外国に居て初めて芽生える意識ではないでしょうか。

また、話は歴史から遠くなってしまいましたね。

今週は第3話、どんなお話でしょう。
自分が北京にいたころを思い出しながら、
懐かしく見ていきたいと思います。




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