goo blog サービス終了のお知らせ 

マダムヤンのひとりごと

香港が大好き!中国の情報を発信したいと思っているのですが…ごめんなさい!子どもの話題ばかりになっていますね。

私の見た中国 ①

2015-01-29 | 私の見た中国 

私が以前持っていた中国人のイメージ
青色、もしくは深緑色の人民服と帽子。
これはきっと1972年日中国交回復の頃の印象かもしれません。TVで「中国残留孤児の訪日」のニュースを観ると、みなさん人民服を着て、硬い表情で心配そうに飛行機から降りて来られたのを覚えています。


初めて北京を訪れたのは1996年の3月、1989年の天安門事件から何年も経ってからのことでした。
まず空からながめた街の様子は「グレー一色」の印象。そして、ところどころにアパートらしき建物が整列していたのを覚えています。まちなかにも「色彩」が乏しく、早咲きの花桃の濃いピンクの花が目立っていました。
ホテルの中もなんとなく薄暗くて、最初の夜に行った北京飯店の四川料理のお店も、黄色っぽいボヤーッとした光の中で食事をしていた記憶があります。
女性もお洒落な印象は全然なく、本当に素朴でお化粧もあまりせず、綿入りのジャケットやズボンを履いて自転車に乗っていました。朝晩のラッシュ時には自転車が車道と同じくらいの幅のある自転車専用道を、日本では見たことのない自転車の大群が押し寄せていました。
それから、しばらくして北京に住むことになり、中国の色んな人たちと接するようになりました。北京生まれの北京育ちの人、田舎から出稼ぎに来ている人、大学を卒業して外企(ワイチー)=外資系企業で働いている人、小さな路地の両脇の小さな小飯館(シャオファングア)を開いている人やそこの従業員、路地にシートを広げて野菜や果物を売っている人、ホテルの従業員やホテルのレストランで実習をしている専修学校生などなど。
カラオケ店のママさんやそこで働く小姐(シャオジェ)、タクシーの運転手さん・・・あ、もちろん国家のさまざまな省で働く公務員の人たちにも。
その頃、日本からのおみやげで喜ばれるものはパンティーストッキング。どんなにお洒落をして、きれいにお化粧をした美人さんでも、足元を見るとチョット厚めのストッキングのようなものがたるんでシワシワになっていました。あの頃、本当に洗練された人はお目にかかったことがありませんでした。

それから約20年近くの時が経ち、先日北京を訪れたときには、その変貌ぶりに驚くばかりでした。

平屋の長屋群はすっかり超高層マンションに建て替り、どこを見ても同じ景色に見えます。なんか違うなぁ~、と思っていると、自転車に乗っている人が激減していることに気づきました。北京市中心の天安門の前を東西に走る長安街(チャンアンジエ)にも、自転車の大群は見られません。それと引き換えに、車の数が激増していました。
中国の自家用車保有率を見てみると、1990年には82万台から、2000年には625万台、10年間で約8倍!)2009年には4,575万台(さらに約8倍!!)2015年になった今は、もっともっと増えているに違いありません。また8倍だとすれば約4億台近くになっているかも???
もともと、一般市民の住むアパートには駐車場がありません。しかし、ほとんどの家庭で自家用車を保有することになった今、その車たちはアパート周辺の道路に駐車されています。そう言えば、街のどこかしこも路上駐車でいっぱいです。日壇(リータン)の大使館街でさえ、道路は車で埋まっています。当然、そこではすれ違いは出来ません。そうなっていても誰も文句を言わないようです。「譲り合いの精神」にも乏しいのか、車の頭と頭を向かい合わせ、「おどき!」みたいな場面にしばしば出くわします。この車の増加こそが、深刻な大気汚染と、環状線の大渋滞を招いた原因でしょう。北京は中心部を取り囲むように、中心部から、二環路、三環路、四環路、五環路と環状線があります。以前は二~三環路の渋滞が常で、出来上がったばかりの四環路はスーイスイでした。それが今では一~五環路、全てがひどい渋滞です。地下鉄も以前は2か3路線しかなかったものが16路線に増え、それを利用する人たちもたくさんいます。交通の発達とともに、北京の名物であった「自転車の洪水」も姿を消してしまいました。

 

人々の様子は、それはそれはとてもお洒落になっていて、特に若者は誰も彼もがダウンコートにブーツを履き、長い黒髪や茶色く染めたツヤツヤの髪をなびかせ、つけ睫毛やアイライナーもバッチリひいて、日本の若者と変わりはありません。
では、それは次回に・・・

 

つづく

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トレセン最後の試合 | トップ | 私の見た中国 ② »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

私の見た中国 」カテゴリの最新記事