健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

熊本モデル。

2006-12-08 | 聴けた!imaging.
熊本市は祖父が青春時代を過ごした町。思い入れが強いところです。
熊本第二次医療圏人口・約70万人、病院数95、診療所数550の都市です。
今日は、日本薬剤師会部会研修会でした。
演題は、「医療保険制度改革及び薬事法改正について」参議院議員・薬学博士、藤井基之さん。
「医療保険制度がもたらす、病院経営の変化」三共株式会社学術統括部・医療環境課長、坂田博さん。
「日本薬剤師会の主な課題」日本薬剤師会専務理事、石井甲一さん。
と盛りだくさんの内容です。
この4月からの大幅な医療保険制度の改革・医療費の切り下げを各医療機関平等に受けているのですが、単に、改革批判するだけでなく、むしろ評価を高めている熊本市の例が新鮮でした。
病院・開業医の機能分化、紹介率点数廃止して紹介実数に変わった、療養病床を削減された、とか嘆いているだけでなく、変化を先取りしている地区があったのです。
400ベッドの済生会熊本病院、熊本大学付属病院・熊本市立病院・熊本赤十字病院などが競い合って、患者さんサービス向上に取り組んでいます。
熊本モデルが評価される理由は、
1、地域連携パスに関しては、機能別に地域医療を円滑に行なうにはどうしたらよいかを考えって結果・考案された方法であり、それが評価され診療報酬上で点数がついただけ。
その先取りした取り組み、捉え方が素晴らしい!!
2、急性期病院は急性期医療をしっかりと行い、急性期を脱した患者は地域の医療機関で回復期や慢性期を担う。
在宅が可能な患者は、かかりつけ医がフォローする。(いわゆる切れ目の無い医療の実践)
このような地域連携は、各急性期病院が自院の役割を果たす上で、当然のことであり、機能分化と一体的に進展するもの。
「地域連携パスをやりますので、宜しくお願いします。」って患者さんに伝えるだけでは成功しない。
(連携あっての連携パス)

このような環境に負けて、押し潰れない確固たる医療・患者サービスに対する信念を持って実践している地域があるのは感動です。
コメント
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