金田博美

「祖父に逢いに行く」フィリピン慰霊巡拝団に参加して
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2,022年2月4日日記 恵方巻・老婆心

2022-02-04 15:27:09 | Weblog
2022年2月
4日(金)曇り 寒い 

昨日は恵方巻の日なので、昼に恵方巻を食べる。

今年の恵方巻を食べる方向は北北西だと携帯で調べ、コンパスアプリをダウンロードして北北西を向いて頬張る。

恵方巻のイベントは私の知る限りでは、つい最近に流行りだしたのであり、私の子供のころなんか全くなかった。

地方で細々と続いていた文化を、大手コンビニが正月明けの閑散期にバレンタインデーやひな祭りの前に、全国展開して流行らせたということも、うすうすではあるが知っているけど、イベントとしてクリアしていかないと、取り残されたような気持になるので、老夫婦二人きりでも食べている。

食品ロスの一因になっているとの指摘もあるようだが、予約販売などで過剰な生産はやめてもらいたいと願う。

なんでも、腹八分目、少し足らない位がいいのではないかなと、老婆心ながら思うが、この老婆心という言葉もいずれは消えてなくなる言葉だろう。

老婆心という言葉自身も「なんでこんな言葉に生まれてきたんだろう・・」と、さぞ嘆いていることだろう。

今の世の中で生き続けるのは肩身も狭く難しい存在だと思う。

最近は老婆心という言葉もあまり口にしなくなったし、いっそ皆に老婆心という存在を忘れてもらいたいとか願っているのではないだろうか。

皆の口から老婆心という言葉がしばらく発せられなくなって安心していると、老婆心という言葉を使えそうなシチュエーション出会う度にドキドキしてしまい、老婆心を使わずに普通に「失礼とは思いますが・・」や「おこがましいとは思いますが・・」とかを発してくれないかと願う。

だけど中にはごくたまに年配の方が死語になりつつある老婆心を使ってしまい、老婆心の存在を観衆が集うコロッセオ(円形闘技場)の真ん中に引っ張り出されてあからさまに非難されるようで、精神的にも耐えられなくなる。

老婆心はいつもどこか小さく隅っこの陰に隠れて怯え自分の存在を消し去りたいと思うだろう。

老婆心は子供の頃、誰も迷いもなく普通に老婆心と口にしていた時代を懐かしみ泣くことだろう。

毎日泣き続け疲れ果て、親兄弟に内緒で一人遠くへ旅に出る。

いずれ時が来て捕まり、公の中で審判を受け、処刑されて消えてしまうまで。


☆彡関係ないけど 村上春樹
➣国境の南、太陽の西より

・体からあらゆる力が失われてしまっているようだった。まるで誰かが僕の背後にそっとまわって、音もなく体の栓を抜いてしまったみたいに。僕はテーブルに両肘をつき、手のひらで顔を覆った。

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2022年2月3日 日記 パソコンが来た・・

2022-02-03 18:53:34 | Weblog
2022年2月3日

林芙美子の放浪記を午前中少し読む。

昼から価格コム経由で注文していたDELLディスクトップパソコンとディスプレイが届く。

さっさそく封を開けてセットアップ後、オフィス2021をインストールする。

画面が23.5インチなのでこの日記をワードで打っているが、「表示→ズーム→文字幅を基準」に設定すると、笑ってしまうくらい文字が大きすぎる。

MicrosoftとGoogleのアカウントを設定すれば、どのパソコンを開いても同じ画面なので楽だ。便利な世の中になったものだ。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣国境の南、太陽の西より
・部屋の空気が少しずつ薄くなるみたいに、私の中で、生きていたいという気持ちがだんだん少なくなっていくの。そういうときは、死んではしまう事なんて、たいしてむつかしいことじゃないの。


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2022年2月3日 (21年10月27日の日記より抜粋・・)

2022-02-03 11:05:15 | Weblog
2021年10月27日(水)晴れ

今子供の頃、大丸がシーモールに入る前下関駅の西側出口前に単独で大丸デパートとして建っていた頃、両親に連れられて行った記憶がある。

屋上には簡易な遊園地があり、モノレールのような乗り物が一部屋上の端を通過して怖かった。

屋上のすぐ下の階か、遊園地の一部部分かははっきりと覚えてないが、ペットショップがありゲージの中の動物を見ながら歩いていくといつの間にか遊園地に繋がっていたと。

まだ時々屋上の簡易な遊園地の記憶が夕焼け染められた遊具などと一緒に夢に出ることがある。

大丸の階段の踊り場には、噴水型の上部の透明なお椀の中にオレンジ・ジュースが噴水のように吹き出す自販機があり、どうしても飲みたくて寝転んで駄々をこねていた記憶がうっすらとある。

今は駐車場になっているが私が子供のころの懐かしい記憶や夕焼けの記憶がこの駐車場の空中の目に見えないどこかに存在していて、懐かしい記憶として残り、夢の中に何度も訪れてくる。

長府にも今の美術館付近に遊園地があり、坂になっていて途中に、ソフトボールを飛ばすピッチングマシーンのようなもので、前にある動物の看板を倒すケームを覚えている。

大丸デパートにはもっと小さな射撃ゲームがあり自販機のような大きさで窓が開いていてミニチア版のライフル銃手で窓の中を左右に移動する動物やインデアンに小さな丸がついていて、そこに当たると倒れるというものもあった。

弾は出ないのだが左右に行き来する的に正確に合わせて引き金を引かないと倒れないが、コツがわかれば高い確率で倒すことができた。

☆彡関係ないけど 村上春樹
 ➣国境の南、太陽の西より

・僕の中にあった何かが消えて、途絶えてしまったのだ。音もなく、そして決定的に。

・まるで壁に書かれた大きな文字を読み上げるような声だった。


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2022年2月2日

2022-02-03 10:38:25 | Weblog
2022年2月

2日(水)曇り 

10時歯科にて右上奥歯の継続治療。

新しい機械で治療することになり、少し痛くなるとの事で麻酔注射をされる。

麻酔注射をしたので痛くないのか、痛くはないけど用心のために注射をされたのかはわからなかったが、全く痛くはなかった。

私は高血圧なので歯科治療の前後に血圧を測るのだが上が150を超えていた。血圧の薬を飲むのを少しの間、やめていたからだろう。

特に冬は血管が収縮して、血圧が高くなるので薬は毎日飲むように心がけよう。

午後から晴れてきたので、下の畑にじゃがいもを二畝200個植える。

作業後、寒くなったのでマルチは後日覆うことにする。

プリンターの接続を有線から無線ランに変更していたら、スキャナーが取り込めなくなり、再度有線設定に変更する。

プリンターとのい戦いで、じゃがいもを植えるのと同じ空しい時間を費やす。ああ・・。


夕方、向田邦子さんの弟が書いた「姉貴の尻尾」を読む。

飛行機事故で亡くなった向田邦子さんの遺体を現地で荼毘にふし、遺骨と帰った方だ。

向田さんについて書かれた本はいくつもあるが、現地での遺体の確認、荼毘にふして帰国までのことを書かれたものはないので、現地での情報の錯綜、混乱、文化の違いも含め怒りの感情を押さえつけ懸命に事を進めた内容に胸が痛む。


夜、林芙美子「放浪記」を読み始める。

下関で生まれたと書かれている。

北九州市ことも書かれて私の生活圏に触れられているのがうれしい。

文体も見事で日記形式で斬新だ。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣国境の南、太陽の西より
・目にする風景はいくらか色を取り戻し、月の表面を歩いているような頼りない感覚もだんだん治まってきたようだった。重力が微妙に変化して、自分の体にしっかりとしがみついているものが少しずつ、ひとつひとつ引きちぎられていくのを、僕はまるで他人の身に起こっている出来事をガラス越しに見ているようにぼんやりと感じていた。

【向田邦子さん】
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2022年2月1日 映画「クライ・マッチョ」

2022-02-01 19:30:58 | Weblog
2022年2月1日

今日は風も強く冷たいので、税金もしなくてはならないのだが、映画を観に行く。「フレンチ・ディスパッチ」と「クライ・マッチョ」。

「フレンチ・ディスパッチ」は、ショート・ストーリーが本を作るように連なっている感じで、意味が分からないとか、関連性がどうなのよ、とか言ってはダメな映画で、スクリーンを前にして座ったら、ただただ映し出される映像を無心になって流して楽しむ映画ではないのかな。

「クライ・マッチョ」は、クリント・イースドウッドに自分の親父の後姿を重ね、この人と一緒の時代に生まれ、この人と一緒に年を重ねる幸せを感じる映画かな。

この映画のストーリーは以前の作品にかぶっているとか、登場人物は比較的良い人ばっかりだ、などと思わず、ああ、確かに作品ごとに年をとったなあ。

無理をしないで一つでも多くの作品を残して下さいと願い私は観ています。二つとも素敵な作品でした。


☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣国境の南、太陽の西より
・僕はただの抜け殻であり、体の中には虚ろな音が響いているだけだった。

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2022年2月1日 映画「フレンチ・ディスパッチ」

2022-02-01 19:21:18 | Weblog

2022年2月1日(火)

今日は風も強く冷たいので、税金もしなくてはならないのだが、

映画を観に行く。

「フレンチ・ディスパッチ」と「クライ・マッチョ」。

「フレンチ・ディスパッチ」は、ショート・ストーリーが本を

作るように連なっている感じで、意味が分からないとか、

関連性がどうなのよ、とか言ってはダメな映画で、スクリーンを

前にして座ったら、ただただ映し出される映像を無心になって

流して楽しむ映画ではないのかな。


「クライ・マッチョ」は次のページで・・・

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣国境の南、太陽の西より
・彼女の顔かは、表情という名前で呼ばれるはずのものがひとつ残らず奪い去られていた。
それは僕に家具という家具がひとつ残らず持ち出されてしまったあとの部屋を思いおこさせた。
まるで深い海の底のように、そこでは何もかもが音もなく死に絶えていた。
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2022年2月1日 ノルウェイの森・五右衛門風呂

2022-02-01 11:42:07 | Weblog
2月
1日(火)曇り/小雨 

今日から2月。朝方冷たい雨が少し降る。

今日午後9時からNHK BSプレミアムのアナザーストーリーで村上春樹さんの「ノルウェイの森」が取り上げられるので、楽しみだ。



下の畑に植える予定で、ジャガイモの種芋を準備しているのだが、小雨と風で今日植えるのはよそう。


子供のころの思い出で、五右衛門風呂の風呂焚きを私も手伝っていた。

初めは細めの薪を、間隔をあけて空気が抜けるように上手に組み、薪の間に入れた新聞紙に火をつける。

新聞紙は勢い良く燃えるのだが、薪にわずかに燃え移った薪を上手く組み合わせ、注意を払い小さな炎を徐々に多くしていく。

ある程度火が落ち着いてくると、少し大きめの薪を風呂釜の側面に斜めに立てかけ、大きな炎に育てていく。

新聞紙をたくさん使っても薪に火がつかないときもあるが、新聞紙一枚できたら気分がよかった。

新聞紙の丸め方にもコツがあり強くねじってしまうと途中で火が消えてしまい、逆に力が弱すぎると、早く燃え終えてしまい持続性がなかった。

五右衛門風呂に入るときは、風呂の底が直に熱くなっているので、風呂枠より小さめの丸い木の底を浮かべ、その上に上手にバランスをとって乗り、一緒に沈んで底にする。

バランスを崩して乗っている底が浮き上がってしまうと、足が直に底に当たると熱いので要注意。

小さな子供は危ないので、必ず親が子供を抱いて入った。

初めに風呂に入る者は、多少熱くてもゆでだこのようになって入っていた。

★教訓、五右衛門風呂で人生のすべてが学べる。・・かもしれない。


☆彡関係ないけど
 村上春樹 
➣ノルウェイの森より

・言葉のきれはしが、もぎとられたような格好で空中に浮かんでいた。

・体の中の何かが欠落して、そのあとを埋めるものもないまま、それは純粋な空洞として放置された。

・僕の足音はまるで海底を歩いている人の足音のように、どこかまったく別の方向から鈍く響いて聞こえた。

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