本の概要
誰が引き金を引いたのか?
誰が引き金を引いたのか?
「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。
パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。
高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。
「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか? 」 「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」
ゴッホとゴーギャン。
生前顧みられることのなかった孤高の画家たちの、真実の物語。Amazonより
まずは「真実の物語」では無い。
ゴッホの死因(説)には拳銃による
・自殺
・少年による他殺
があるが、この本は第三の説となる「ゴーギャンの持つ拳銃の暴発」を提示する。
が!
無理筋だと思う。
第一にゴーギャンの持つ拳銃はテオから渡された物とする。テオが持たせた理由は兄さん(ゴッホ)は何をするかわからないから…
その後、ゴッホとゴーギャンがその拳銃を奪い合い、もつれ合う事から誤ってゴッホを撃ってしまうゴーギャン…。
面白くなかったなー
原田マハの美術に対する造詣の深さは承知してるが、この本はいただけない。