◆第三十六回山本周五郎賞作◆
疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。
語り草となった大事件、その真相は――。
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!Amazonより
新聞の書評で評価が高かったので読んでみた。
歌舞伎の解説やそれに関わる人の過去などが延々と語られるので途中から若干だれて来たが、「菅原伝授手習鑑 寺子屋の場」と人形作りの名人「久蔵」が出て来た時に、オチは多分こうなんだろうな…と思いながら読み進めた。
オチはやはり…そうなりました。
星3
時間軸がわかりにくいので読みにくいのと、どんでん返しがたんたんと進みすぎ。