介護の技術・知識のまとめ

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高次脳機能障害

2021-03-25 11:42:36 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

高次脳機能障害

  • 記憶障害
    短期記憶、長期記憶ともに障害を負うことがある。様々なタイプの記憶が複雑に障害を受ける
  • 注意障害 下記の4つの注意力が低下する
    持続性(続ける力) 集中力を持続させ、一定の行動を行う
    選択性(見つける力) 多くの中から的確な一つを選べる
    転換性(変えられる力) 一つの行動から別の行動へ集中が変換できる
    分配性(同時に見つける力) 一度に2つ以上のことに同時に集中して行動を行う
  • 遂行障害
    目的を持った一連の行動を自立して有効に成し遂げることができない
    計画を立てる、計画を実行する、目的を達成するなど
  • 社会行動障害
    行動や言動、感情をその場の状況に合わせてコントロールできない
    意欲・発動性の低下 何事にも意欲を持てない
    情動コントロールの障害 怒りを爆発させる、暴力・性的行為などの反社会的行為を起こす
    対人関係の障害 親密すぎる発言や行動、急な話題転換に対応できない、抽象的指示の理解困難
    依存的行動 人格機能が低下し退行を示す
    固執 新たな問題に対応できず、一つの事柄に固執してしまう

介護上の留意点

  • 本人が障害を認識できてないことがあることを理解する
  • 体調不良等、本人が気づいていないこともある
  • 症状や障害の気づきが不安や気分の落ち込みを引き起こす可能性を理解
  • 家族も不安や気分の落ち込みなどがあることを理解
  • 発症前の生活や家族関係等を踏まえたうえで、現在の症状を理解し支援する
  • 持っている力を最大限に活かすため、その力を見抜く支援者の力が必要
    最も近くで利用者に接している介護職の役割である
  • 情報を共有し、チームアプローチが必要

 



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