腎機能障害の心理的理解
- 身体機能ばかりか、社会的な役割や自己のイメージも多重に喪失している
- 病気によって違う自分を認識し、新たな価値づけを変えて病気を持った自分を受け入れる困難に立ち向かっている
- 将来的な展望への不安
- 治療に対して否定的な気持ちと、透析を行うしかないというあきらめの気持ちが複雑に入り混じっている
- 特に糖尿病由来の場合、病気の経過が複雑で上手にコントロールできずに透析に至ったという負い目を感じることもある
介護上の留意点
- 障害の受容までのプロセスを体験しながら心が変化しているため、プロセスが流動していることを理解する。日々、心身の状態が変わることを理解する
- 心の全てを知ることはできないが、知る努力によって相手の心に近づくことができる
- 全てが理解できないことで、客観的に物事を捉えることができるという良い点もある
治療を続けていく自分を受け入れることとは
- 価値づけを変えて自分を価値ある人間として認識すること、そして価値づけを変えても自らの価値を下げないこと。治療を頑張っている自分を認める姿勢を持つこと
心に寄り添うケアとは
- 治療を継続しながら人生の困難に立ち向かう姿から多くを教えてもらえていることに感謝し、互いに尊敬しあえる関係になって初めて心に寄り添えるケアが成立する
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