一橋大学院生自治会/Hitotsubashi University Graduate Student Union

一橋大学院生自治会のブログです。院生生活において重要な情報を公開中!

小平寮・国際交流会館の値上げ問題について

2018-06-30 22:03:03 | 寮問題
小平寮・国際交流会館の値上げ問題について
~署名・拡散のご協力をお願い致します~


5月30日、小平寮・国際交流会館に入居中の学生に向けて、大学側から来年度入居者からの寄宿料が4倍~5倍にあがることが通達されました
(参照:一橋新聞記事http://hit-press.org/news/1666)。根拠となる資料などは特に示されていません。

内容は以下のようなものです。
【一橋寮(小平市)】
単身用居室:24,000円(改定後)←5,900円(現行)
夫婦用居室:49,000円(改定後)←11,900円(現行)
家族用居室:64,000円(改定後)←14,200円(現行)

【国際交流会館留学生宿舎(国立西キャンパス内)】
単身用居室(共用タイプ):28,000円(改定後)←5,900円(現行)
単身用居室(個室タイプ):33,000円(改定後)←11,179円(現行)
夫婦用居室:58,000円(改定後)←11,900円(現行)
家族用居室:74,000円(改定後)←14,200円(現行)

(注 光熱費などは別に月々かかります)

入居中の学生には院生も多数含まれており、院生自治会としてもこの問題を深刻な問題として捉えています。
現在、小平寮に住む留学生を中心とした小平寮寮生協議会、以前から国際学生宿舎(注 寮運営において小平寮・院生寮を包括した単位)の値上げ問題について取り組んできた院生寮自治会、我々院生自治会の三者で反対する動きが起こっております。

我々院生自治会はこの問題について、反対の意思を示すため、下記のような内容の要望書を大学当局に対して提出しました。
また、web上での署名も同時に行っています

さらに小平寮寮生協議会も動員書という形で協力を募っております(下記に記載。)
小平寮寮生協議会の連絡先は、Kodaira20180701@gmail.comです、。

学生寮は、経済的に困窮度の高い学生・院生や一般の賃貸住宅への入居についてハードルが高い留学生が、少しでも学習・研究への負担を減らすために存在すべきものとして捉えられており、これまで学生・院生の生活の基盤を支えてきたものです。従って寮問題についてはかつてより学生・院生と大学側の協議が行われ、生活環境が守られてきたという経緯があります。しかし、今回大学当局は、決定事項として一方的に通達を行うのみで、協議による学生との対話や意見の集約、それの運営への反映といったプロセスを無視している状況にあります。値上げの根拠である予算状況も開示されないままとなっています。

高額の学費以外での家計の負担をどうにかして軽減しなければならない、アルバイトによって日々の生活の時間をこれ以上奪われたくはないといった不安を抱えながら学生は暮らしています。今回のように急激な値上げが行われた場合、多くの学生・院生が学びの場から排除される可能性は非常に高いといわざるを得ません。しかも今後も事前の協議もなく値上げが行われるという状況が続くならば、我々は大学の一方的な通知が行われることに危惧しながら暮らすことになるでしょう。大学が学生の困窮度を高め、教育の機会を奪うということはあってはならない事態であると我々は考えます。


多くの学生・院生の学生生活の保障のため、皆様のご協力をぜひともお願い致します。
また、この問題について協力していただける方、情報をお持ちの方を募っております。ぜひこちらの連絡先(inseijichikai@gmail.com)にご連絡いただけますと幸いです。

資料① 院生自治会要望書
2018年6月28日
要望書

学生支援課(学生生活係)
一橋大学学生委員会
一橋大学教育研究評議会
一橋大学経営協議会
一橋大学国際学生宿舎専門委員会
主事、副主事、指導主事
御中


私たち一橋大学院生自治会は、本学院生の生活状況および研究活動に悪影響を及ぼす、今回の国際学生宿舎小平寮の寮費の引き上げに対し、大学側に公正かつ公開的な交渉の場を求めると同時に、加えて以下3点を大学側に要求します。

① 現在の寮費の引き上げ案を中止、あるいは撤回すること。
② 今後、寮費の引き上げは、学内自治組織或いは寮生との協議なしに行わないこと。
③ これまでの寮運営の収支明細及びこれからの予算に基づく試算表を公示すること

つきましては7月7日までに、上記に対する回答および交渉の場に関する日程をご提示ください。なお、7月に行われる予定の小平寮生向けへの説明会を以て協議の場の代替とすることは不可とします。私たちが要望するのは説明の場ではなく、協議の場であるためです。
 
一橋大学院生自治会
【要望要旨】国際学生宿舎小平寮の寮費の引き上げに対する意見

本年5月30日、大学当局は事前の協議や討論会等なしに、国際学生宿舎小平寮(以下小平寮)に居住するものに対し、独断で新入生寮費を著しく値上げすることを通知しました。その上げ幅は400~500%まで達しています。また、それより以前には、たとえば国際学生館景明館(以下景明館)に対して寮費の値上げが実行され、その金額は市場価格となんら変わらないものとなりました。値上げについては国際交流会館もまた同様です。
小平寮寮生に送られたこの通知文には、値上げの理由として「現状の維持管理に要する経費の増大」、「老朽化の進んでいる設備備品類の更新」などが挙げられており、今回の値上げ通知を「大学全体の教育研究に必要な財源」としています。しかし、このような自己正当化にも感じられる説明は矛盾に満ちており、寮生にとっては納得しかねるものです。その理由は以下にあります。
第一に、引き上げの必要性と正当性に対する疑念が挙げられます。当局は「現状の維持管理に要する経費が増大している」と述べているものの、そもそもなぜ必要経費が増大したのか、並びに経費の肥大化は運営不善によるものではなく、設備更新を行うためであると主張することへの正当性を示す具体的な根拠などを提示していません。これらに関する詳細な試算表を提示し、寮生に対し誠実な説明をしなければならない、と私たちは感じています。大学当局は上述の主張の根拠となる寮運営の試算表等を一切明示していないまま値上げを行おうとしており、到底納得できるものではありません。
第二に、値上げ率に対する疑問が挙げられます。4倍から5倍にまで引き上げられた寮費は既に市場価格に近く、国公立大学寮費の全国平均値を大幅に上回ることになります。このことは、国公立大学の公益性や社会性と著しく矛盾していると言えます。
第三に、大学全体の教育研究に必要な財源を確保するため、と主張するレトリックに対する疑問が挙げられます。この突然かつ乱暴な寮費の引き上げは果して教育研究のためといえるのか極めて疑わしいといえます。4倍以上に引き上げられた寮費は新寮生の生活に負担をかけることは必定です。それを賄うための収入源を確保し働く時間を増やすことを強いられる学生たちに、いったい大学当局は何の「研究の向上」を期待しているのでしょうか。理解に苦しみます。
第四に、大学当局の態度に対する疑問があげられます。事前の協議もなく、説明も極めて不十分なまま、一方的に値上げを通知するという行為は、大学における自治への冒涜と言わざるを得ません。
財政の負担を経済的状況が不安定な学生、留学生に転嫁し、かつ十分な協議もなしに値上げを進めていくことは、学生の利益と権利を一方的に侵害することに等しいといえます。
本件は決して、小平寮内のみに限定された問題ではなく、小平寮に住まう院生の生活おおよび経済にかかわる問題であり、院生自治会としては到底看過できるものではありません。
よって一橋大学院生自治会は早急に学生、院生、留学生に対し協議の場を設けることを求めるとともに、今回の寮費値上げに反対します。

資料② 小平寮寮生協議会 動員書

動員書
一橋大学国際学生宿舎(小平)の寮生諸君:
ご存知の通り、新入生の寮費は来年から現行の四倍強まで引き上げられる予定が大学によって一方的に通知されています。国公立大学の公益性や社会性も考慮せず、事前の協議や討論会なしに、また引き上げの根拠である寮運営の試算表を明示していないまま、私たちは引き上げの根拠に疑念を感じざるをえません。ご覧のとおり、通知文では、引き上げの理由を「大学全体の教育研究」のためだと正当化しようとしていますが、この突如かつ乱暴な寮費引き上げは新寮生の生活負担に大きく影響し、却って彼らの教育研究に支障をもたらすという恐れを考慮していたのかどうかは、極めて疑わしいと思われます。また、引き上げに伴う寮運営の改善も机上の空論ではないかと疑わざるを得ません。
さらに、消息筋の試算により、400%以上の値上げでも経営の赤字を埋められず、現段階の予算均衡を維持するには現行寮費の600%以上の値上げが必要とされています。寮生たちによる抵抗の意思が示されない限り、再度の値上げもますます現実味を帯び始めましょう。
しかし、このような暴挙は初めてというわけではありません。既に2015年の時、小平寮と中和寮双方に対する値上げが図られており、中和寮の組織的抵抗によって挫折し、中止することに余儀なくされました。そして、中和寮ではなく小平寮が先制攻撃の対象に選ばれたのは何よりも、小平寮には有効な学生自治組織による組織的抵抗が不在だからだと考えられましょう。民主主義原則に基づく学生自治は一橋大学では誇りある伝統であって、これまで学生たちの権益の保護と主張に関し比類のない貢献を果たしてきました。そして、学生による自治組織は、学生たちの主張を団体交渉で実現させ、組織的な力を見せることによって確実に大学側を交渉の場に持ち込ませ、学生自治の効果を最大限に発揮する有効な手段であり、このことは2015年での中和寮自治会の活躍によって証明されました。
しかし、一時的に戦略の練り直しを行った学校の経営陣は今度こそ各個撃破戦術を駆使し、再び強引かつ底がない値上げを断行することになりました。このような危機的局面に立ち向かおうとしているわれわれに残された道は団結以外何がありましょうか。我々小平寮生有志は直ちに寮則に基づき、寮運営に関わる学生自治組織――小平寮寮生協議会(略称小平協議会)を立ち上げています。協議会は、大学に値上げ反対の意思を明確にするため、既に院生自治会や中和寮自治会など学生自治勢力と連結しており、将来的には国際交流会館、景明館寮生も含む一橋大学全寮生の自治組織への統一も視野に入れております。とはいえ、予々企みを働いている大学経営陣に対し、値上げ反対闘争を成功させ、学生たちの正当な権利を有効に守ることは容易いことではありません。学生諸君の積極的な協力がどうしても必要です。
今回の値上げが不適切だと考えている方、大学当局の独裁的な寮運営に反対する方、または寮生権利の保護および学生自治に関心がある方、より健全な学内学生自治体系の構築を志している方には、是非小平寮協議会に参加してください!
一橋大学 小平寮寮生協議会
2018年7月

協議会の連絡先
E-Mail:Kodaira20180701@gmail.com






最新の画像もっと見る