daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

詩人の言葉

2014年09月07日 | (転載・記事)  総 合

(引用文)
「ダンテはいつまでも大詩人として尊敬されるだろう。……だれも読む人がないから」 と、意地の悪いヴォルテーアが言った。 ゴーホやゴーガンもいつまでも崇拝されるだろう。…… だれにも彼らの絵がわかるはずはないからである。 (大正十年五月、渋柿)



(大正十年六月号掲載文を読んで)

ホトトギスの中で、皆が一目置いた寺田寅彦だったようだ。

寺田寅彦は夏目漱石に親しみ、正岡子規にも親しんだろう。

公費での海外留学を果たし, 学士院恩賜賞も手に入れた。

じっさい、学業成績は優秀だったに違いないと思われるが、

詩人たるもの、強いて語意を鮮明にすべきであると考える。


やましい所は何もないと寅彦は胸を張る用意はあるだろう。

だが、私が敢えて述べるのは『強いて鮮明にせよ』である。

もっと言えば『寅彦は己の立場を考えよ』ということです。

東京大学・日本文化・日本政治・日本の良識を背負う立場。

文化人たちが「右へならえ」する己が立場を知るべきです。


寺田寅彦が、

「由らしむべし知らしむべからず」を可と考えたなら遺憾。

誤った混迷の流れは二十一世紀の今に続いている事を知る。

寺田寅彦が封建主義者や非民主主義者だとは思いもしない。

それどころか自然を愛し・女性を愛し・人を愛したと思う。

惜しむらくは『強いて語意を鮮明にしなかった』所である。


それゆえ、寅彦の文を曲解して開き直る輩の居るを悲しむ。

汚らわしい輩に蹂躙される女性が増えている日本を恐れる。

見よ!うつ病に苛まれる人たちが日本に溢れている現状を。

世界を美しく守るために詩人の言葉は役立てられるのです。

この事は、俳句を詩の仲間と信じるゆえに言えるのですが…
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