daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

談林派当時の芭蕉②

2014年10月02日 | (転載・記事)  総 合
心を詠んでいるだけで『蕉風開眼』と云えるでしょうか?
次下も談林派当時の芭蕉の俳諧です。

*世にふるもさらに宗祇のやどり哉   芭蕉

芭蕉が俳諧に「心」を取り入れているのがハッキリと判るわ。
宗祇が永眠している菩提寺で、生き様・逝き様を思ったのね。
つまり『古池や』の句よりも前に「心」は詠われていたのよ。

宗祇は芭蕉より二百年昔の連歌師の神様みたいな存在なのね。
彼は「長(たけ)高く幽玄かつ有心(うしん)な心を取入れたの」
芭蕉の俳諧に心を感じた気がしたのも、それなら当然でした。

芭蕉の『蕉風開眼』の真実は、それならいったい何でしょう?
『関節切れ字』を以って『蕉風開眼』等と横着は申しません。


(元歌)
世にふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐる初時雨かな(二条院讃岐)

鬱々と過してた夜、屋根を通った初時雨に『もぉ~ッ!』って言ったの。
元歌自体に心が詠われているのが感じられますね。

(他にも本歌取りは多い歌らしい…)
世々ふるもさらに時雨のやどり哉   後村上院
世にふるもさらに時雨のやどりかな  宗祇


◎「長(たけ)高く幽玄かつ有心(うしん)な心を取入れ」…「wiki」で見つけたの。


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