野菜畑のひょうたん族

ひょうたん・たん・たん!大きくなあれ♪
野菜作りと日々の生活をやんわく綴ります。

風邪がもたらしたもの

2013-04-24 | その他
今春はインフルエンザにもかからず、
花粉症も軽くてよかったと思っていた矢先、

季節の変わり目が
いたずらに気温をもてあそぶので、
風邪でダウンしてしまった2週間。


家族のいなくなった家、
一人ぼっち、長い長い眠りの中、

夢うつつのフワフワの頭の中に、
過去のできごとが浮かんでは消え、
寄せては返す波のようにまた浮かぶ同じ情景。


忙しい「今」が満杯の毎日では、
思い出しもしない幼いころのこと。



熱を出して学校を休むと、
仕事を休めない母が出かける前に
必ずいつも枕元に置いてくれたチョコレート。


縁側に腰掛けてお絵かきした庭の花とクレパス。


夏の暑い昼下がり、扇風機を回しながら
母の横で昼寝をしたときの固いゴザの寝心地。





やがて、

駆け巡る思い出は「今」で立ち止まり、

これからの人生は、何を大切にして、
どんなことに時間を使えばいいのだろうと
白い天井に問い続けた。



2週間ですっかり哲学者になった私は、
久しぶりに乗った体重計の数字に驚き、
青ざめた顔が映った鏡の自分を見て
しばらく笑っていないことに気づいた。


病気が治ったらまず始めるべきことは何なのか、
ずっと考えてきたのに、

来月出席する結婚披露宴に着る服のサイズに合わせて
取り合えずはダイエットすることから
頑張らなきゃいけないという

現実はキビシー

鏡の中の私は苦笑い


長嶋茂雄さんに国民栄誉賞を

2013-04-05 | その他
野球界に尽力した、
長嶋茂雄さんと松井秀樹さんの、
国民栄誉賞W受賞が話題になっていますね。


「わが巨人軍は不滅です」
という長嶋さんが残した有名な言葉がありますが、
私はそれよりもっと好きな言葉があります。

20年以上も前に創られたポスターが、
当時自宅に貼ってありました。

まだ将来が決まらず、
希望と不安と迷いでいっぱいだった若かりし頃
そのポスターを私はずっと見つめていたものです。


ある教室の黒板の前、
白いチョークで書かれた言葉を背に、
教壇に立った長嶋さんがにこやかに、
そしてまっすぐに私に伝えていました。

「夢は人生の宿題です」

あなたがもし、夢を持てたなら、
それはあなたの人生をかけて、
必ずやりとげなければならない宿題なのです。

長嶋さんがそう言っているようでした。

ポスターはいつの間にか、
なくなってしまいましたが、
私はいつまでもその言葉が頭の奥に残っています。


人はたぶん、
人生の中で大なり小なりいくつか夢を持つでしょう。
その夢を1つ1つ、
成し遂げるよう、全力で取りかかること。
途中で諦めたり、何かのせいにしてやめたりしないこと。

夢を持ったことは自分に課した宿題なのです、と。



長嶋さんの功績、言葉、存在が、
硬球を握ったこともない、小さな私にさえ、
20数年の間夢に向かっていく力を沸かせてくれました。

国民栄誉賞とは、
これまでの偉業をたたえるとともに、
人の心や行動を動かすエネルギーを
これから先もずっと、与え続けてくれることへの
感謝の表れなのだと思います。


私は、
いくつになっても、これからも
目を閉じてまぶたに浮かぶ黒板に
私だけの宿題を書いていきます。



春雨じゃ濡れてまいられよ

2013-04-03 | 季節・花
春雨がぼしょぼしょ降っています。

4月になった今、
寒くもなく暑くもなく、
冷暖房の要らないエコな時期とはいえ、
風が強いですね。

庭に置いていたプラスチックの椅子が、
玄関まで転がっていました。

どこの桜か、花びらが迷いこんで、
庭の隅で重なり固まっていました。

季節をまたぐ優しい雨のはずが、
異国の空から一気に吹き寄せる嵐の雨となって、
とまどっている私達に容赦なく降り下りてきます。

しかし、
家の窓から見上げる山々が、
青々と色づき始めているのに気付き、
どこにでも春の使者が来ているのだと嬉しくなりました。

なんてったって春雨じゃ、
みなみなさま、濡れてまいられよ。