野菜畑のひょうたん族

ひょうたん・たん・たん!大きくなあれ♪
野菜作りと日々の生活をやんわく綴ります。

オタク、何グモ?

2013-11-25 | その他
何気なく庭に飛び出すと、
いきなり頭からアミをかぶった。

左目の端にじゃりじゃりと節足的な足先を見つけた
瞬間、引っかかったアミをむしり取り、
超人的な片足跳躍で、おそらく3mは跳んだ



生まれて初めて、
囚われたハエの気持ちが分かった

そして、
本当に恐怖を感じたときは、声が出ないタイプだという
自分に気づいた。

驚きと恐怖の腹いせに、
残った糸を容赦なくほうきの柄先で切り、
無残にもちぎれた蜘蛛の糸は、
風に吹かれて空に舞った…


…はずなのに、
翌日、同じ場所に、
さらに立派に張り巡らされたアミの中に、
堂々とキザなヤツが居直っていた。

「もう、その手に乗らない」と、にらむと、
「どうぞ、お構いなく」と、にらみ返してきた。

切られてもせっせとアミ続ける職人の
芸術的な巣の出来栄えは見事だと思う。

が、

とてもじゃないけど、友達にはなれそうもない。
ところで、オタク、何グモ


黄金の香り

2013-11-09 | 季節・花
時は夏をかけめぐり、
秋が来たのに気づいたのは、
黄金の香りが
小さなこの界隈をすっぽり囲った時でした。


庭にでんと居すわり、
どうどうと咲き誇る金木犀は、
すっかり我が家の顔です。

夏までは葉を生い茂り、着々と支度しつつも、
沈黙を守った彼女は、
前触れもなくいきなり演奏を始めるのです。



香りのセレナーデは、
きらきらと輝くメロディとなり、
回りを巻きこみながら、
恋心を打ち明けます…

彼女は、ちょっとばかり
気位が高いので、
言葉のないメッセージを、
黄金の香りにたくすのです。



甘い甘い思いは誰に届けたの?

友だちの秋風と
こっそり話していたのは何だったの?



夜には、泣き騒ぐ虫たちの声に、
静けさを感じられないほどだと驚き、

南国に霜が降りるころまでの
長い長い秋は、もうとおに来ていました。