父さんが作ったゴーヤの棚に、
我が物顔で場所取りに成功したひょうたんたち。
ゴーヤの葉の間からこぼれる陽の光を
浴びながら揺れていました。
こんなにたくさん成っちゃって、
後始末が大変なんだと言いながら、
父さんはちゃあんと
ひょうたんのつるが切れないように、
ゴーヤの葉をよけてくれていました。
そういえば、
聞いてもいないので、
教えてもくれませんが、
父さんが分けてあげた種を植えた方は、
無事に育ったのでしょうか。
水が足りなかった今年の夏の猛暑。
イヤでも熱中症になりそうな中、
しっかり生きながらえて
共に育ったひょうたんたちは、
祝宴のように
木漏れ日を浴びながら踊っていました。