野菜畑のひょうたん族

ひょうたん・たん・たん!大きくなあれ♪
野菜作りと日々の生活をやんわく綴ります。

実ったイチゴ

2010-05-23 | 野菜
うちの
野放しのイチゴたちが
たくさん実をつけた。

野苺?と間違えるくらい
かわいくて、
ころころしている。

きっと、
肥料をあげなかったり
キンモクセイの下で
少々日陰だから?
かもしれないけれど。

それでも、
甘酸っぱくておいしい。
 




「イチゴ」には
特別の思いがある。

昔、
私が中学生のころ、
友達の間で
「いちご新聞」を読むのが
はやっていた。

イチゴの帽子をかぶった
キキ、ララのサンリオキャラクターが
たくさん出てきて
かわいらしく

10代前半の女の子には
人気だったのだと思うのだが、

私にとっては、
あこがれの先輩が読んでるという
うわさを聞き
先輩と同じものを共感したいという
思いだけで読んでいたものだった。




その先輩とは
その後
12年の時を経て
再会することになるのだが。


実らなかった初恋もまた
甘く酸っぱいイチゴと同じ。


イチゴ、
という言葉を聞くだけで

なつかしさがこみあげてくる。

みつの味

2010-05-19 | 季節・花
つつじのみつはおいしい

つつじの花のめしべを抜くと、
その先っぽに
甘いみつが付いていた。

子供のころ
学校の帰り道に
咲いているつつじを
友達と一緒に
よく取ったものだった。


今考えると

よく平気でそんなことをしていたなあ
と反省することだけれど…

あのころは、
あれはあれで
楽しかった。

赤いつつじ。

満開のつつじ。

両手を広げてかかえるほどの
大きなつつじは

おしくらまんじゅうしているように
絹のようにつややかな
花びらを寄せ合って

輝く紅色を魅せている。



おいしいつつじは
めでるつつじになった。

みつの味は
あのままなのか分からないけれど。

薔薇が咲いた

2010-05-17 | 季節・花
子供のころ、
庭のかたすみには
母が植えた小さな薔薇が咲いていた。

一枝に2、3個
ピンポンほどの
かわいらしい赤い薔薇。

梅雨前に毎年花を咲かせ、
そのたびに
私は

そのころ小学校の音楽で覚えた

「バ~ラがさいたあ
 バ~ラがさいたあ
 真っ赤なバ~ラがあ♪」

を幾度も歌ったものだった。



薔薇は赤色しかないと思っていた。
一人でさみしいときは
薔薇を見ると癒された。

だって、
「さ~びしかった僕の心は
 明るくなった」
          から。

歌の力はすごい。
そのままで美しい薔薇は
口ずさむ言葉と一緒に
心まで
満たしてくれた。


帰りの遅い家族が
帰ってくるまでの
白い時間を
私は薔薇の花のお絵かきで
埋めた。


今、

うちの庭では、赤い薔薇より
オレンジ色の薔薇が満開だ。

けれど
やっぱり
赤い薔薇が
なつかしくって
 いい。


本場の本葉

2010-05-16 | ひょうたん
沖縄は梅雨に入り、
長い日本は、次々と梅雨に入る。

でも今日は
初夏のような晴れっぷり。

いいお洗濯日より
いいお散歩日より
………

ずいぶん暇そうに見えるけれど

案外忙しい。
うちの畑はずいぶんと
にぎやかになったから。


梅雨本場を控えて
ひょうたんたちは
本葉を2枚、3枚と増やし
厚い雲の向こうのお日様を
受け止める準備をしているんだ。


がんばってるんだ。
この子も、
この子も、
この子も

捨てられても生き吹いてきた
強いひょうたんたち


小さな畑で

明日
1週間後
1ヶ月後と
ささやかな喜びをつなげていく。


いもむし見っけ!!

2010-05-14 | 野菜
今年は春になっても寒かったり
お天気が安定しなかったために

つい最近まで
野菜が高かった。
特に葉ものが高く、
8分の1でこの値段?と
目を疑いたくなる数字だった。

うちの畑のキャベツは、
ちまたの高いキャベツを横目に
立派に葉っぱを増やして大きくなっていた、

はずだった…

のに

なんと
無農薬はおいしかったのでしょう。

いもむしが
ガリガリ、ムシャムシャ
食べてくれて
穴あきもいいところ…

私の食べるところがない!!


でも、
体をくねらせて
おなかを膨らませている
もっちりいもむしを見ていたら

なんだかなあ
取ってしまうのもかわいそうな気がして
そのまま
見なかったことにしてしまった。


今は人間の足音におびえながら
変身する夢と使命に胸いっぱいで
ひたすら食べ続けているけれど

もしも父に見つかったなら
きっと
容赦なくつまみ出されるから

蝶になるのは
運に
まかせて
いるのだろう。



きっとあと数日?もすれば

私にはとうてい生えてこない
羽をふわふわさせて
好きな花のところに行くんだね。




うらやましい



いもむしの恩返しって
ないかなあ??

ひょうたん、たんたん…

2010-05-06 | ひょうたん
おこぼれで発芽した
ひょうたんは1つではなかった。

あっ、ここにもっ、ここにもっ…

灰の中から頭を出したのは6個。


手を合わせて植えたひょうたんが
全滅したにもかかわらず、


シンデレラのような
灰かぶりの
6個のひょうたんたちは
元気に成長してくれていた。

ひょうたん、たんたん…
ありがとう
生きててくれて。


素直にそう思った。

生き抜く力

2010-05-03 | ひょうたん
4月3日にまいたひょうたんの種。
実は、芽が出なかった。

2週間くらいたっても
芽がでないので、
おかしいかな?
と思い始め、

3週間たったころ、
この芽はでないことに気付いた。

こんなことってあるんだ!?

もらったひょうたんの種がダメだったのか?
周りの雑草はのびのび成長するので、
土は悪くないはず…

2年連続の失敗を理解し
悲しみにくれていたとき



奇跡がおきていた。



もらった種のいくつか
私が選び損ねた種のおこぼれが

抜いた雑草を捨てるところで
息づいていたのだ。

捨てたはずの種が
芽吹いていた。

これは、ある意味
ショックだった。

焼いた後の灰かぶりの中に
図太く頭をもたげて
「生きるぞ!」
と自己主張しているひょうたん。

捨てられてもなお生き抜こうとする力に
脱帽。。