軽井沢サスペンス

ガッツリ霜が降りた。
今日の予定ではキャベツを収穫し終えてから、午後の収穫が始まるまでの間にデッカイトラクターの試乗展示会に農家の友人らと行く予定。
しかし、この霜ではキャベツ収穫開始時間を遅らさなければならない。
それに午後雨予報。
買いもしないデッカイトラクターを試乗展示会になんて行っている場合ではない。
友人らに断りのLINEをし、さぁキャベツ高騰稼ぎます。

午後の収穫が終わってから、消防団の用事である事務所へ。
事務所へ着くと、業者のトラックとすれ違った。
車から下りて事務所へ。
事務所の庭には数台車が止まっているが、事務所は電気も点いておらず留守って感じだった。
その上不可解にも、玄関の鍵穴に鍵が指したままだった。
どう言うこと？
僕の推理が正しければ、友人は帰宅かもしくは外出しようと鍵穴に鍵を入れたところで、何者かに後ろからバールのような物(警視庁ナシゴレン課風)で殴られたに違いない。
玄関を開けて入れば事務内に死体が？
怖い怖い。
あっ？さっきすれ違ったトラック？
あそこに遺体が？
怖い怖い。
とりあえず、玄関の鍵穴に刺さっている鍵を撮影。
一応友人に電話。
なかなかでない。
出たと思ったら切れた。
これまた事件の匂い。
これは友人が最後の力を振り絞って、電話に出たのか？
犯人が切ったのか？
しばらくすると友人から折り返しの電話。
｢今大丈夫？｣
｢大丈夫です｣
大丈夫なんかい？生きてた。
僕が事務所に行った要件を伝え｢玄関に鍵刺さったままだよ｣って言うと｢あっ！取るの忘れた｣
なんじゃそりゃ？
何のサスペンスでもないわ。