ミンクのコート。
動物愛護団体からぶっとばされそうですが、
ひと昔前の女のあこがれ、高級品でございます。
この頃は襟巻でさえ、毛皮なんか使っちゃダメですよね~。
もちろん、私のような庶民にはどちらも無縁な物。
単に経済的な問題だけじゃなくって、似合わんのです。
毛皮なんか着たら猟師さんに撃たれてしまいそうな体形なので。
昔々の大昔、私が超ブラックな接客業をしていた頃、
二十歳ぐらいのお客さまがね、着ていたの、ミンクのコート。
私と同年代のちょっと影のあるお客様。
100万以上したそうだ。数十年前に・・・。
セレブ? いいえ、訳アリな・・・いわゆるパパさんが・・・。
そうした自分の身の上を隠さず話していた人。
とても大人に見えた。綺麗な人。
「かわいい」とか「美人」とかじゃなくって、溜息でるほど綺麗な人。
ネコの背中の画像をね、アップで切り取ってみたら・・・
毛皮みたいだったのでね、彼女を思い出したんですよ。
あ、いやいや、ミンクさんごめんなさい。
家は小汚い雑種ネコです。失礼致しました・・・