台風のため今日は巣籠もりして貨幣の話。開催が延期となった令和の東京オリンピック。最初の画像は1964年に開催された東京オリンピックの千円記念硬貨。富士と桜の日本の象徴的な図案で日本初の記念貨幣。
後半の画像はドイツ赴任中に収集した古代ギリシャ・ローマ時代の地中海に面したパンフィリア地方の古代都市アスペンドス(現トルコのアンタルヤ県)で、370-333 BCに鋳造されたとされる古代オリンピックゲームのレスリングと投擲のアスリートをモチーフとした記念銀貨。776BCの初回大会から400年程経過して作られているので4年に一度開催されていれば第100回大会記念かも知れません。ちなみにAD393年に開催された第293回大会が古代オリンピックの最終回。レスリングは当時象徴的な種目。今はないスリング(投てき)シーンの脇には大河ドラマのタイトルにも使われていた奇妙な三本足、実は古代から使われている三脚巴(Triskele)の紋様が描かれています。