ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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ユニクロのアレな戦略はどうなるのか?バンドTシャツコレクターからみたUTme

2014-05-20 07:47:25 | 日記
本願寺月光蟲です。

こんな「今日何食った」みたいな糞ブログほど実は自分だけは必要なわけですが全く関係ない話題もたまには書いてたりする。
たまには時事ネタ的な事も書いておく。
ちょい気になったので。

アパレルというかユニクロの新事業ってか新サービス。
UTme!とかいうプロジェクト?

公式サイト


ようはTシャツを一枚から作ってくれるサービスだ。
だが、今炎上。

ようは安くTシャツを作ってくれるみたいなんだが、ユニクロ側は「1枚から作ってやるんだから権利は全部俺達のものね」という事。

私はバンドTシャツのコレクターなんだが、このサービスには色々と疑問があったりする。
コレクターってことは「多分、バンドTシャツを好きな奴の中でもかなり枚数が多い」と。
まあバンドTシャツはアパレル業界のTシャツの概念や普通のTシャツとは全く概念が違う。

話がそれた。
まあTシャツという素材はよくわかってるつもりだ。



で、ようはユニクロに制作を頼むと自分の絵の権利がユニクロに渡るので、勝手に商品化されるという事でもある、と。
■■■
ユーザーは、投稿データについて、その著作物に関する全ての権利(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含みます)を、投稿その他送信時に、当社に対し、無償で譲渡します。

iV. 4.ユーザーは、当社及び当社から権利を承継しまたは許諾された者に対して著作者人格権を行使しないことに同意するものとします。

v. ユーザーは、当社が実施する各種キャンペーン等に投稿データが使用されることに同意するものとします

■■■
↑こういう契約。

問題は、譲渡 という事だ。
例えば「不細工な母親が生んだ不細工な赤ちゃんの誰も着なそうなTシャツ」と作ったとする。
一枚2000円で作ってくれるので払う。
届く。
その後キャンペーンとかでユニクロが勝手にその汚い赤ちゃんの写真を使ってTシャツを作って売るとか宣伝にその汚い赤ん坊の写真がHPとかで使われたりするということみたいだ。

その前に個人的に問題点、まあ細かい事なんだけど気になる事が。

まず、簡単に作れるのは確かなようなんだけど、素材もわからんし解像度の問題もよくわからん。
あと、何印刷かわからん。
Tシャツ好きな人ならわかるだろうけど、この印刷問題を知ってる人って結構少ない。
ようは、洗濯にどれくらい耐えれるかというか、アレだ。
どの印刷技術を使ってプリントするのか、パッと見で明記されてない。
あと「ん?色は白しかねえのかよ?」とかも思った。

一昔前に、カメラ屋ってか現像屋が一枚からTシャツをプリントするって商売が流行ったけど今は廃れた。
そりゃそうだ、印刷が弱すぎて素人の目から見てもダメだったからね。
でも、今回はユニクロなわけでそのへんは大丈夫なのかもしれない。

だが、この権利の譲渡問題という点で炎上しっぱなしなんだが、このTシャツビジネスっていうのは昔から色んなとこが手を出している。
だけど、ロット数が多くないと安くならないし、なおかつ生地選びや印刷問題でなかなか素人が簡単に発注できない。
まあ、私はもう慣れてるので自分で発注したりするがやはり2000円で作れるものは満足どころか「ドブ金Tシャツ」にしかならないのを知ってるためやはり問題外。
一枚から作るというのはコネがあっても厳しいものだ。

バンドマンが自分のバンドのTシャツを作る場合も最初はかなり苦労する場合があるが、こういうのはやはり慣れなわけで慣れればすぐだ。

しかし、大手のユニクロがこの「オリジナルTシャツ二千円」というのはさすがにいいとこに気が付いたと思う。
アパレルというか既存のオリジナルTシャツを作る業者というのは昔からあるけど、一枚からのビジネスは手間がかかる上に商売にならないわけで敬遠してきた。
ユニクロくらいでかくならないとやはりダメなんだろう。
だが、これも・・・私が思うに「影で泣いてる人がたくさんいる」と思ったりする。
Tシャツ産業は元々儲からないものだ。
食品で言えばきゅうりみたいなもので、いくら売れても儲からない。
元々の素材が安いし。
だから商売にするにはデザインだのコラボだのが必要になるわけで。


このオリジナルTシャツ、ユニクロの権利譲渡問題はあんまし気にならない・・・・。
そもそも大手なんかこういうやり口だろうし、日本の企業となるとなおさら驚かないかなあ。
そういうビジネスなんだし。

ただ、アパレルの人や、こういう安チェーンの服やの方々がわかってない問題が多々あるのでこのユニクロの「一枚からオリジナルTシャツ」というのはユニクロが思ってるよりも伸びないと思う
勿論最初の5,6年はコンスタントに注文があるかもだけど、しまいに細々となっていくように予想する。

そもそもTシャツというものをアパレルや大手の安服屋チェーンはわかってない気がする。
いや、私も突っ込まれると勿論わかってない部類だけど。

そもそも、

●Tシャツをオシャレの一つとしてとらえてると考えてる人はほとんどいない
●Tシャツ好きな人は二種類で、悪く言えばずぼらな人、コミュニティとして活用する人
●ほとんどの人は寝間着程度にしか考えてない
●Tシャツは大阪のオバサンやヤンキーとほとんど同じ考えで人前で着るに対し、デザインをあまり気にしない人のほうがTシャツを好む

ようは、高いかねを出して着るものでないというのが無意識にあるのがTシャツだ。
ダイエーやイオンや西友、ドン・キホーテにある500円のキティちゃんTシャツのほうが売れるという事
逆説的に言うと、「何で頑張ってデザインしたものや素材がいいものよりも500円のTキティちゃんTシャツが売れるのか?」という事をアパレルや安服屋チェーンは考えた事すらないのだろう。
ちょっと日本語がおかしいけど、そんな感じ。

私はバンドTシャツのコレクターだが、アパレルや安服屋チェーンの人には多分わからないであろう基準を書いてみる。

●好きなバンドだからと言って着てるわけではない
●好きなバンドのTシャツだからと言って全部買うわけではない
●デザインがいくらよくても買うとは限らない
●公務員やリーマンがライブに行く際、「今日は気合入れてきたぜ」みたいなTシャツに着られてる状態にならないセンスをたえず磨いている

最後は全くもって意味がない話を付け加えてみたが、Tシャツをビジネスにするならこれくらいは頭に入れておかないとダメな気がする。

ユニクロの権利問題はさておき、このビジネスには相当力を入れてるように思えるが細々となっていくように思う。
そもそも、皆飽きると思うよ。

Tシャツのビジネスってすげえめんどくさいんだよ。
野菜とか米とかを売るのと似たようなものなんだけどね。











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