あともう少しだけ

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方言の逆輸入

2013-05-26 17:20:57 | 日記
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が好評のようです。岩手県久慈市が舞台、イチ県民としてはうれしいものですね。まぁ、同じ県と言っても一関市と久慈市は200km以上離れていてほとんど別物なんですけど。岩手広すぎ。
さてさて、地方を舞台とした物語の魅力といえば方言のかけあいですね。この地域の方言を少し紹介してみましょう。まずは「おだつなよ」。「調子に乗るなよ」って意味です。皆さん似たような言葉を日常的に聞くはず。そう、「おだてる」。「おだてる」=「調子に乗せる」が転じ、おだつ(調子に乗る)+な(否定)+よ(命令)の形で「おだつなよ」ができたのでしょう、多分。方言というと地元から自然発生したように思いがちですけど、都会の方から来た言葉が派生して新しい言葉となる場合もあるのかもしれません。あくまで勝手な想像。
ついでに紹介するのが「だから」。この言葉自体は何の変哲も無いものですが、ここ岩手では使い方が違います。意味は「君の言うことはよくわかるよ」「本当その通りだよね」。つまり相手の考えに対する共感を示すんです。例文:A「○○なんで大変だよ」⇒B「だからっしょ~」って感じ。あぁもう説明難しい。
ここで疑問に思うことがひとつ。そもそも接続詞として使われる「だから」が、なぜこんな使い方をするようになったのでしょうか?仮説ですが、例文を見るとAの会話の続きを「だから」を使ってBが代弁するという仕組みになっています。言い換えると、Aのセリフの後に「こんなことがあってこんな風に思ったんだ。お前もわかるよな?」が隠れており、「だから」をBが使って会話を引き継ぐと。これによってBが「Aと同じ考えを共有している」とアピールすることができるわけです。相手の考えに理解を示すことで距離を縮める知恵として出来上がったのがこの形なのではないかと考えるのです。何となく岩手の県民性が出ているような気もします。ぜひ皆さんも「だから」を日常会話に取り入れてみませんか?岩手県外で使ったら「??」となること間違いなしです。

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