今週は帰省していたのでこの試合は現地で観戦しました。関東地区は緊急事態宣言が出ている最中ですが、帰省する予定自体は早めに決めていて、少しでも密を避けるために盆の帰省を諦めてこのタイミングにしました。盆に帰省していれば川崎戦を観戦していたと思われますが、湘南戦に合わせたということで少しでも勝てる望みがあるのかなと期待していました。もちろん湘南も手ごわい相手に変わりないので油断は禁物です。
現地の写真はたくさんありますが、編集するのも大変になりそうだし、今現在体調は問題なくとも万が一があったときに場所を特定されたくないので、写真付きでの報告については後日行います。今回は試合内容についてたっぷりと振り返ります。
テレビで見るのと現地で観戦するのとでは、試合の印象が全く変わってくる。前節の試合で「高木ちゃんとコーチングしとんのか?」的なレビューをしましたが、これについて謝らないといけないなと思いました。コーチングの声はドームに響き渡っていたし、特にリスタート時の引き締めている姿を見て、今のチームに足りないものをしっかりと補えていたと感心した。
今までやれていたのか、それともこの試合から的確にやれたのか定かではないが、少なくともこの試合を見てからは守護神として任せられると素直に感じられる。
小出のゴールで、ようやく現地観戦でトリニータのゴールシーンを見ることができた。これだけでシーズンオフの総集編で星5つの評価をつけてやりたいくらいだけど、そこはフェアな評価の付け方にしておこう(笑)
ただ、今回みたいな活躍を残りの試合もやってくれたら文句なしで星5つにしてあげられるので、次も得点やアシストで絡んでくれることを期待している。
伊佐のゴールは心にくるものがあった。諦めない姿勢が生んだチャンスシーン。前節で佐藤寿人さんが言っていた「ハードワークのご褒美」が1試合遅れでやってきた。おそらくホームのサポーターの前で見せれやれという神の心遣いだったのかな。
キーパーと1対1になった瞬間、俺はスタジアムで片手上げてガッツポーズしていたけど決して簡単なシチュエーションではない。伊佐だからというわけではなく、キーパーの谷のポジショニングも絶妙でコースが絞られていた。あの場面で安定して決められるストライカーは決して多くないはず。少なくともトリニータの中にはいないと断言できる。
ここまでくればもはや運以外の何物でもないけど、うまい具合に谷の股をすり抜けて、ゴールに吸い込まれるのを確認して片手だったガッツポーズを両手に変えた。チームメイトの祝福を見て、ここまで影響力のある選手なんだなと改めて感じた。ゴールを決めた本人よりも、他の選手がここまで喜んでくれることって他にあるだろうか。
試合を決定づける2点目になったけど、それ以上に大きな意味を持つ得点だったと思う。それにしても、これでJ1通算6点目となった伊佐だが、そのうち4点が湘南戦からとなる。絶対湘南倒すマンとして君臨する伊佐耕平。今季ワーストに近い出来だったアウェイ湘南戦に出場していれば結果は違ったんだろうか。
ここまで活躍が目立ってしまうと、湘南から狙われる可能性も出てきかねない。大橋と同じ役割をさせれば輝けると思うし、見た目も馬場賢治と肩を並べるくらい湘南の漢が似合うし。トリニータよ、そこだけは何としても阻止してくれよ。
試合全体で見ると、ようやくやりたいことが整理されつつあるのかなと感じた。昨年までと比べて明らかに足りてないと思ったのが、パスコースの少なさだった。俯瞰して見るとどこにパスを出すのかだいたい予想がついて、おそらく相手もそれに気づいているのかプレスの判断も早いかつ正確。そうなるとバックパスやロングボールで逃げるプレーも増えて、なかなか形が作れない。
ただこの試合では、奥を見たパスができているように感じた。これまでは下田とか限られた選手しかできていなかったことが、どの選手もチャレンジできていた。時たま引っかかることもあるけど、奥が見えていることによって相手もプレスに行きづらくなる。ウェリントンやタリクが何度もプレスを試みていたが、おそらく心が折れた瞬間があったんじゃないかな。
もう一つ整理されているなと感じたのが、チャレンジ&カバーの判断について。前半からエンリケが前からアタックに行けていて、隙を見て運ぶ動きを見せていたが、時折引っかかる場面も見られた。そんな中でも誰かしらがカバーに入ることで、ピンチな局面に変わりないけど遅らせることができる。もちろんリスク管理だけでなく、成功した時にスムーズに攻撃に移れることも大事だが、そこも上手くできていたように思う。
前から行くことは個人的に推奨派だし、集計したわけではないけどアタックに成功した回数のほうが多いんじゃないかな。エンリケが積極的なプレーができるように、これからも誰かが黒子役になってもらいたい。
基本的に試合を支配していたと思えていたので、試合後にシュート3本だということを知って「あれ?そんなもんだっけ?」と思えてしまうくらい内容に対しての不満はない。
どちらかと言えば湘南のほうがどこか物足りなさを感じた。山口監督になってまだ浸透していない部分はあるかもしれないが、走力やスプリントは圧倒的にトリニータが上だったし、試合の進め方も湘南スタイルとは程遠かった。決して勝ち点を積み重ねられないとは思ってないけど、悪い意味で普通のチームになってしまったという印象である。
今住んでいるところが湘南のホームタウンなので、ベルマーレには頑張ってもらいたいし残留してもらいたいというのが本音。残留争いのライバルとの直接対決を多数残しているので、トリニータをアシストするという意味を含めて頑張ってほしい。
スタジアムに掲げられた「スタジアムから笑って帰ろう」をそのまま実行するかの如く、車の中で一人で余韻に浸ってました。最下位は脱出できたものの、まだ何も成し遂げられてないので浮かれるのは勝った当日までにしておきたい。
次の鳥栖戦は簡単に勝たせてもらえないかもしれないが、金監督になってからは負けなしが続いているので相性そのままに結果を残したい。一連の報道通りに処分が下ることになれば、むしろトリニータにとって都合が悪いのでこのままいってもらいたい。
じゃこの辺で
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