今年もやりますトリニータ総集編。昨年と同じく6部構成でお送りする予定です。ラインナップは以下の通りです。
Part1(1年の振り返り) ←今回
Part2(ベストゲーム・ベストゴール等)
Part3(選手評価(前編))
Part4(選手評価(後編))
Part5(トリニータ名言集)
Part6(順位予想答え合わせ 他)
それでは、まずは月ごとに振り返っていき、その後に降格した理由など思いのたけをぶっちゃけたいと思います。
1月
数多くの主力が抜けて、どちらかといえば不安が残るシーズンインとなった。それでも来てくれた選手は実績やポテンシャルは高いものがあり、トリニータを選んでくれたという気持ちだけでも嬉しかった。
ユニフォームはPUMAのオリジナルデザインで安心した。今後もオリジナルデザインを提供できる関係でいたいが、果たして来季はどうなるか?今季のデザインは遊び心とかっこよさがしっかりと前面に出ていて好印象だった。
2月
ニータンが見事4位にランクインし、トリサポのポテンシャルを再認識した。試合外でも全力で乗っかる姿はまさに誇りそのもの。
期待と不安が入り混じった開幕戦は、負けはしなかったものの内容としては不安が残るものとなった。難しいシーズンになることを覚悟する一戦であった。
3月
アウェイ横浜FC戦に勝てたものの、その後は予想していた通り苦しい戦いを強いられる。僅差での敗戦となったので余計に悔しく感じる。
地味にJ1通算100勝目を達成する。ここまで来れたのは先人たちの活躍があってこそ。そのJ1初年度を選手として戦っていた片野坂さんが監督として勝利を重ねているのが感慨深い。まだ重ねるという段階に入ってないが。
4月
未だトンネルを抜け出せないでいるが、そんな中起こしたのが「一致団結プロジェクト」。中でも圧倒的ニータンには注文が殺到し、瞬く間に増殖する事態となった。お金事情が苦しいことは誰もがわかっているので、どの返礼品も売れ行きが好調だった。これだけでも一致団結が垣間見える。
そして僕自身19年8月以来のホームゲーム観戦ができた。柏戦はPKにより明暗を分けたが、ホームゲームの雰囲気は変わらず最高であった。毎試合行ける人が羨ましく感じた。
5月
トリニータの選手にもコロナ陽性反応が出てしまって、わずかながら緊張が走る。我々も気を付けねば。
一致団結プロジェクトは当初の予定よりも大幅に上回る8900万円集まり、さらに鎖骨スポンサーにTKPが決まりと良いことづくめだった。苦しい状況は続くものの、エンリケトレヴィザンがようやく試合で存在感を見せ、反撃する体制は見せつつある。
6月
中断期間で立て直すきっかけを作りたかったが、当月の試合は1分2敗と波に乗れず。リーグは折り返しとなり徐々に降格を意識し始める。
そして誰も覚えてないだろうが、坂井大将がタイのクラブに完全移籍が決まったのも6月であった。
7月
オリンピックの中断期間により、長い期間のトリニータロスに入る。そんな中で代替試合のG大阪戦が行われたが、悔しい逆転負け。日程のアドバンテージを活かせず。
呉屋、梅崎、野嶽の加入が決まり、足りなかった部分を補う補強ができた。特に梅崎の加入は古くからのトリサポにとっては嬉しかったに違いない。これまでの経験を還元してもらいたい。
8月
さらに増山の加入が決まり、サイドのテコ入れを行う。
今月の対戦相手は厳しい相手ばかりで、時には心が折れるくらいの大量失点をした試合もあった。それでも最後まで戦う姿を見て更に応援したい気持ちが強まった。
9月
4月以来のホームゲーム観戦となり、ようやく観戦した試合でゴールシーンを見ることができた。こんなに得点できること、そして勝利できる瞬間を見届けることが嬉しいんだなとしみじみ感じた。
こそっと忍び込んだ名古屋戦も決して内容は悪くなく、着実に強くなってきていると確信できた。
社員の逮捕もこの月。こういったことで会社の信頼を失うのは絶対に避けたい。
10月
いろんなところでバズりまくった伝説の芝刈り機動画が誕生した。降格圏をさまようチームに明るい話題を提供した監督、そしてワッキーに感謝したい。
クラウドファンディングの用途も発表され、サポーターの力でクラブを強くしているという実感が持てた。こういったのをオープンにしてくれることで会社への信頼が生まれてくる。どんどんオープンにしよう。
11月
降格の瞬間を現地で見届けたが、スタンドの雰囲気は悪くなかった。こうして現実を受け入れられるのってメンタルが強くないとやっていけない。ほんとうにトリサポって波乱万丈な人生を送っているんだなと改めて感じる。
片野坂監督の退任が発表され、さまざまな想いがネット上で渦巻いた。私の気持ちは投稿した通り。降格させたことよりも感謝のほうが圧倒的に多い。6年間ありがとうございました。
12月
リーグ最終戦は現地で勝利と見届け、試合後の楽しそうに肩組んでいたのを見て、来年もこのメンバーをベースにやりたいと思えてきた。
そして可能性が残された天皇杯。準決勝をPK戦で勝利し、初の決勝の舞台へと進むことができた。敗れてしまったが、トリニータの歴史を大きく変えたことは確かであるし、ここまで導いてくれた選手と監督に感謝したい。残留を目指すために天皇杯を勝ち上がることが果たして正しいのかという声もあったが、得るものを考えれば天皇杯を勝ち上がったという判断は何一つ間違っていない。天皇杯を敗退してたとしても、残留を勝ち取ったという確証はない。
以上、今年の出来事をまとめました。結果としては降格となってしまったが、どの試合もハラハラドキドキな気持ちで楽しめたし、決して暗いシーズンだったとは言いたくない。
それでも降格した要因ははっきりとしておかなければならない。常に上を目指し続ける集団でなければ人もスポンサーも集まらない。トリニータのサポーターが多くスタジアムに足を運べているのはそういったビジョンがあるからで、今後も守り続けていくことが大事となる。
降格の要因はいくつかあると思われるが、僕が考える要因は以下の通りと推測する。あくまで現場を見てないので個人での推測という点でご覧ください。
1.開幕までのコンディション作りはプラン通りであったのか
昨年のシーズンオフが12月中旬までずれ込んだので、その分オフの期間を長めにとった関係で例年よりも遅いシーズンインとなった。にも拘わらず、開幕するのは2月下旬と例年通りで、シーズンインが遅れるほどチーム作りが整わないのは言うまでもない。かつて2009年に降格した時も、シーズンインが遅れたこととパンパシがあったりで調整できず、結果14連敗を招いてしまった。決してトリニータとして前例が無かったわけではなく、開幕スタートできることを軽視しすぎたかなと思う。開幕から週2開催も多かったし、ここでの出遅れは致命的に痛かった。
2.監督をサポートする体制は整っていたか
降格の原因を監督だけのせいにするつもりはなく(かといって全くないと言うわけではない)、コーチやスタッフが支えられなかったのも要因かなと推測される。
これまでは吉村さんや岩瀬さんといった選手としてもコーチとしても実績のある人が参謀に入って支える体制になったが、今季は安田さんが経験あるくらいであとはこれから経験を積むという段階の人選だった。選手としての経験がないこともアプローチの仕方が変わってくるだろうし、監督の目の届かない点まで支えるという点では足りなかったのかな。
頑張ってくれているとは思うけど、今季は「主務で勝っとった」というワードがあまり聞かれなかった。伊佐が投稿していないだけだと思われるが、サポートできていないのが人が足りないということが原因であれば是非とも改善してもらいたい。裏方が頑張ってないとは決して言いたくない。絶対にやってくれている。
3.果たして「戦力」だけが原因だろうか
開幕前にも話したかもしれないが、決して戦えないメンバーではないと感じていた。西山GMのコメントで「ポテンシャルを持った選手が集まってくれた」というのは決して大袈裟ではなく、昨年よりも上回ることだって期待できた。
それを確信したのはリーグ終盤になってからで、後半戦の成績は6勝4分9敗の勝ち点22となり、これは昨年の後半戦とほぼ同じ成績となる。天皇杯だって勝ち上がるくらいの実力はあるし、強さでいえば昨年以上といってもいいくらいの完成度だった。
本来の力を出せればそのくらいの成績は残せたのだが、前述の通り開幕ダッシュに失敗したのがあまりにも大きすぎた。メンバーが固定できず、戦術を軸にしてメンバーを決めていたのか、メンバーによって戦術を決めていたのか見えてこなかった。大事なリーグ戦でも手探り感が否めず、勝ち点1すら拾えなかったのが後に響く形となった。今季の片野坂監督に不満を言うならその部分かな。
もう一度改めて言うが、「この戦力なら落ちても仕方ない」と言われることが何よりも腹立つ。名前だけで順位が決まるならとっくに2019年は降格しているし、他のビッグクラブはもっと上のステージへ進めている。根拠はないけど、鈴木義宜や岩田らが残っていても今シーズンは間違いなく苦しんだと思うよ。
絶対に二度とこんなこと言わせないように、着実に強くなろう。高木キャプテンがセレモニーで言ってたのはこの想いも含まれてるんじゃないかな。
4.得点力不足の要因は”空中戦”の強さのみであったか
弱点を補うべく長沢を獲得し、課題を解決できたかに思われたが、その分繋ぐ意識が薄れたように感じる。もちろん長沢自身に責任は無いし、ヘディングでのゴールを決めてくれたので期待には応えてくれた。チーム全体が高さに依存しすぎていて、勝負どころで消極的なプレーが多くなり危険なエリアへの侵入が減ってしまった。長沢がマークされれば起点が作られなくなるのは必然的で、そこから打開するのに時間がかかったのも序盤戦でつまづいた原因だったのかなと。
5.降格しても「仕方ない」という気持ちがあった
これに関しては俺は決してマイナスなイメージで考える必要は無いと思っていて、そういった割り切った判断ができるならそれでも支持してあげられる。
それでもサポーターやスポンサーのことを考えると、たとえ無謀でも「残留」と言わなければならない。一致団結プロジェクトをやっておいて補強やってませんでしたじゃ、誰も納得しないだろうしね。
そこは降格を地獄と考えるよりも、「どんなに今季の成績が悪くてもJ2」と捉えたほうがずっと気持ちが楽に感じる。幸いにも今季はトリニータと共に付き合ってくれるクラブが3チームあるしね。松本山雅のほうが、明日の事も考えられないくらい悲惨な気持ちだろうよ。
残留に拘る姿勢は大事だけど、赤字してまで残留してほしいとは決して思わない。今季の降格はコロナのせいだと言ってしまえば全てが楽に感じる。全部コロナが悪い。
以上、私の考察です。あくまで推測ですので、ちゃんとした要因は現場のほうで洗い出してくれているであろう。期待しています。
次の投稿をお楽しみに。
じゃこの辺で
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