ニール・サイモンの書いた芝居に「第二章」がある。サイモンの自伝的名作とも言われている。あらすじは次のとおり。
(他サイトからの抜粋)
ニューヨーク、マンハッタンの両側にある2つのアパートが舞台。ひとつは作家ジョージ・シュナイダー、もうひとつは女優ジェニファー・マローンの部屋だ。
ジョージは最愛の妻を病気で亡くし、ヨーロッパへの傷心旅行を終え部屋に帰ってきた。これから立ち直ろうとしているところだ。一方ジェニー(ジェニファー)も5年間の結婚生活にピリオドを打ち、気持ちの整理をしようという状態だった。そんなジョージには兄思いだが浮気性の弟レオが、ジェニーには女優仲間で冷めた夫婦間に悩むフェイがそれぞれ強力な味方についている。レオとフェイは、一日も早く少しでも元気になってもらいたい一心で、ふたりにとっかえひっかえデートの相手を紹介してくるのだった。
ある日ジョージは仕事上に調べ物のために、85歳の図書館事務員の女性に電話をかけようとした。ところが出たのは、レオが残していったデート候補のジェニーだった。メモの表と裏を間違えてかかった偶然だったが、ジョージはジェニーに関心を持ち、早速電話攻撃を開始。いろいろと話かけていく。ジェニーもジョージの楽しい語りかけに不思議と打ち解けていき、試しに5分間だけ会い、お互いをチェックする「5分間テスト」を決行。ジェニーの部屋で対面したふたりは意気投合し、楽しい時間を過ごした。その後もデートを重ねていく。そして、「自分にはこの人しかいない」と感じ、瞬く間に愛し合うようになるのだった。
出会ってから2週間後、ジョージからジェニーと結婚すると聞かされレオは驚く。最愛の妻を失った悲しみがそんな短い期間で癒えるはずがない…結婚にはもう少し時間が必要だと諭すがジョージの耳には届かず、心配したレオはジェニーと会って話す約束をする。
ジェニーの部屋に電話をかけ、一度は結婚を延期しようと言うが、すぐ打ち消し予定通り月曜日に式をあげようと言うジョージ。ジェニーは彼を信じ、深い愛情を注いでいる。だが電話を切った後、何か漠然とした不安がふたりを包むのだった…。
結婚式まであと2日。ジョージの部屋から帰ってきたジェニーのもとにレオが訪ねてきた。早すぎる結婚によってふたりがこわれていくのを見たくない、と心配してのことだ。ジョージは亡き妻バーバラをとても愛していたから。ジェニー今まで恐くて避けてきた質問をレオにする。バーバラが亡くなった時、彼がどんなに哀しんだかを。レオの話にジェニーは激しく動揺する、本当はそのことが不安でたまらないのだ…。
予定通り結婚式は行われ、ふたりは新婚旅行に出掛けたが、ジョージはジェニーを愛する反面、亡き妻への思いを断ち切れない自分に戸惑い、そして罪悪感を覚えていた。だがその事実に対して深く追求し直面する勇気がなく、心は晴れないまま。そんなジョージを見つめるジェニー。旅行中も帰宅してもふたりは気まずく、ついにジェニーはバーバラの話を切り出す。ジョージは動揺し、まだ深くバーバラを愛していて、彼女がいない寂しさに耐えられないのだ…。と思わず本心を吐露してしまう。ジェニーはこの問題を解決するのにあせるつもりはない…と言うけれど、ジョージの言葉に激しく傷ついていた。彼を愛している…その気持ちだけが彼女を支えていた。
(ここまで)
話はまだ続くが長いのでここまで。この戯曲のなかで心揺れるジェニーが発する台詞が、最近私の心を何度も何度も通り過ぎる。
ひとつは
「自分にとって今、一番怖いことは何か。大切なことだけ選べばいいのだ。」
「大事なもの」と言われるとあれもこれもとなる。けれども「怖いこと」と言われるとどうだろうか。失うと怖いもの・・・よく考えなくてはいけない。
もうひとつは
「約束するわ。たとえ私たちのしようとしていることが間違いでも、私が間違いでなくしてみせる。」
何が正しくて何が正しくないのか。梅雨時あたりからずっと考えていることだ。正しいこととされていることをするのは正しいのか。正しくないとされていることをすることは正しくないのか。行ないをしたあと、それぞれから何を得て何が残るのか。
最後は自分の中にある正義を貫きたいと思う。芝居の台詞のように、人の価値観をひっくり返すくらいの強靭な体でもって。
今読んでいる本「これからの正義の話をしよう」から多くを学ぶことにしよう。
(他サイトからの抜粋)
ニューヨーク、マンハッタンの両側にある2つのアパートが舞台。ひとつは作家ジョージ・シュナイダー、もうひとつは女優ジェニファー・マローンの部屋だ。
ジョージは最愛の妻を病気で亡くし、ヨーロッパへの傷心旅行を終え部屋に帰ってきた。これから立ち直ろうとしているところだ。一方ジェニー(ジェニファー)も5年間の結婚生活にピリオドを打ち、気持ちの整理をしようという状態だった。そんなジョージには兄思いだが浮気性の弟レオが、ジェニーには女優仲間で冷めた夫婦間に悩むフェイがそれぞれ強力な味方についている。レオとフェイは、一日も早く少しでも元気になってもらいたい一心で、ふたりにとっかえひっかえデートの相手を紹介してくるのだった。
ある日ジョージは仕事上に調べ物のために、85歳の図書館事務員の女性に電話をかけようとした。ところが出たのは、レオが残していったデート候補のジェニーだった。メモの表と裏を間違えてかかった偶然だったが、ジョージはジェニーに関心を持ち、早速電話攻撃を開始。いろいろと話かけていく。ジェニーもジョージの楽しい語りかけに不思議と打ち解けていき、試しに5分間だけ会い、お互いをチェックする「5分間テスト」を決行。ジェニーの部屋で対面したふたりは意気投合し、楽しい時間を過ごした。その後もデートを重ねていく。そして、「自分にはこの人しかいない」と感じ、瞬く間に愛し合うようになるのだった。
出会ってから2週間後、ジョージからジェニーと結婚すると聞かされレオは驚く。最愛の妻を失った悲しみがそんな短い期間で癒えるはずがない…結婚にはもう少し時間が必要だと諭すがジョージの耳には届かず、心配したレオはジェニーと会って話す約束をする。
ジェニーの部屋に電話をかけ、一度は結婚を延期しようと言うが、すぐ打ち消し予定通り月曜日に式をあげようと言うジョージ。ジェニーは彼を信じ、深い愛情を注いでいる。だが電話を切った後、何か漠然とした不安がふたりを包むのだった…。
結婚式まであと2日。ジョージの部屋から帰ってきたジェニーのもとにレオが訪ねてきた。早すぎる結婚によってふたりがこわれていくのを見たくない、と心配してのことだ。ジョージは亡き妻バーバラをとても愛していたから。ジェニー今まで恐くて避けてきた質問をレオにする。バーバラが亡くなった時、彼がどんなに哀しんだかを。レオの話にジェニーは激しく動揺する、本当はそのことが不安でたまらないのだ…。
予定通り結婚式は行われ、ふたりは新婚旅行に出掛けたが、ジョージはジェニーを愛する反面、亡き妻への思いを断ち切れない自分に戸惑い、そして罪悪感を覚えていた。だがその事実に対して深く追求し直面する勇気がなく、心は晴れないまま。そんなジョージを見つめるジェニー。旅行中も帰宅してもふたりは気まずく、ついにジェニーはバーバラの話を切り出す。ジョージは動揺し、まだ深くバーバラを愛していて、彼女がいない寂しさに耐えられないのだ…。と思わず本心を吐露してしまう。ジェニーはこの問題を解決するのにあせるつもりはない…と言うけれど、ジョージの言葉に激しく傷ついていた。彼を愛している…その気持ちだけが彼女を支えていた。
(ここまで)
話はまだ続くが長いのでここまで。この戯曲のなかで心揺れるジェニーが発する台詞が、最近私の心を何度も何度も通り過ぎる。
ひとつは
「自分にとって今、一番怖いことは何か。大切なことだけ選べばいいのだ。」
「大事なもの」と言われるとあれもこれもとなる。けれども「怖いこと」と言われるとどうだろうか。失うと怖いもの・・・よく考えなくてはいけない。
もうひとつは
「約束するわ。たとえ私たちのしようとしていることが間違いでも、私が間違いでなくしてみせる。」
何が正しくて何が正しくないのか。梅雨時あたりからずっと考えていることだ。正しいこととされていることをするのは正しいのか。正しくないとされていることをすることは正しくないのか。行ないをしたあと、それぞれから何を得て何が残るのか。
最後は自分の中にある正義を貫きたいと思う。芝居の台詞のように、人の価値観をひっくり返すくらいの強靭な体でもって。
今読んでいる本「これからの正義の話をしよう」から多くを学ぶことにしよう。