ニューワールドで、何か面白いものはないかなと探していたところに、出合いました。アルゼンチンの品種と言えばマルベックなのですが、これはボナルダという聞きなれない品種。ラベルが今年の干支にちなんでいるので1月あたりはひっぱりだこだったようです。それに、あのパーカー氏が89点という高得点をつけたこと、イタリアワイン界のスター達が手がけているワインということもあって注目されている低価格ワインのようです。ちなみに価格は1260円(デパート価格)でした。
香りは花の香り、味は木の味というのがそれぞれの第一印象でした。マルベックよりずっともの静かで南米のパワフルなイメージはありません。注意深く香りを確認すると、少しインク臭がします。ある程度開いてくると、それが樹皮の香りに変わります。何というか、ツンとした香りにミルキーさが加わって枯れた感じになるのです。
果実味はたっぷりですが酸味がしっかりしているので、低価格ワインにありがちな均一的な印象には移行せず、程よく丸みを帯びながら長く楽しめます。
少しだけ冷やして、あとは常温で楽しむのが良いと思います。
コルクもうさぎでした。
合わせた料理:ポークとレンズ豆のキッシュ、コンテチーズ