le temps et l'espace

「時間と空間」の意。私に訪れてくれた時間と空間のひとつひとつを大切に、心に正直に徒然と残していきたいなと思います。

チーズ1(カブラレス)

2010年09月26日 | 食べ物

●カブラレス(スペイン)
手前のブルーチーズ。奥はカマンベール、シェ-ブルチーズです。

この日チーズを買うつもりはなかったのですが、衝動買いしてしまいました。こんな紹介がされていたからです。

「幻のブルーチーズ」と言われている「カブラレス」。ピコス・デ・エウロパ山脈の北支脈にあるカブラレスとペニャメジェラ・アルタにある3つの村だけで作られています。
カブラレスは季節によってミルクの配合を変えるので、それぞれ味わいが微妙に異なります。基本的には無殺菌の牛乳を使いますが、春から秋にかけて山羊や羊のミルクを混ぜます。好みは人によって違いますが、3つのミルクを混合したチーズが一番おいしいとの評判です。青カビの元は入れず、洞窟の中で自然に発生した青カビが外側から中心に向かってゆっくりと繁殖していくことにより、ピリッと刺激的で大変濃厚な風味が生まれます。中身は淡黄色に深い青緑色のかびが広がって、生地も青かびもやや茶色がかって見えます。熟成期間は最低3ヶ月で、半年間熟成させたものが最高だとか。

しかも今回は3つのミルクの混合でした。これは買わずには居られない・・・。そして、試食した際に「これは日本酒に合う!」と直感、確信。味わいは濃厚かつ繊細。しかも、クセもしっかり。モノ好きでないとちょっとしんどいかもしれませんが、クセのあるものが好きな私には魅力的な味わい。どっしりした日本酒と合わせようと選んだのがこちら。


●辯天 特別純米酒 ひやおろし原酒(山形)
口に含むとミルクのような香りがします。原酒ですが当たりは柔らかく、後味はしっとりしています。さっぱりでもすっきりでもなく、しっとり。口の中に馴染んでゆく感じです。山形らしい旨みはありますが後々まで残りません。
その分、カブラレスと合わすと最初は相まって、最後はお酒の方が一歩引いて、このチーズの特徴である青かびのピリッとする感じも味わえます。

このお酒の面白いところは・・・ラベルの貼り方が甘い(笑)冷蔵庫から出してしばらくすると、ラベルに触れるとぬるっと剥がれてしまいました。


もっとも、この蔵は古い伝統を守りながら地元の酒米にこだわり厳選して、手作りで少量・高品質な酒造りを行い、純米酒や吟醸酒に力を入れているとのこと。ラベルも手作業で貼っているのかもしれませんね。