背高の 泡立ち草の 黄 群れ生ふ
荒田となりて 継ぐ者もなく 夢 蔡
耕作を放棄した田圃は、あっという間に雑草群に席巻されてしまう。
右側には、刈り入れ前の豊かに実った稲田が見ある。
畔を挟んで,50~60mのセイタカアワダチソウの群落である。
ご案内の ”セイタカアワダチソウ”は、強力な植生を持つ雑草である。
北米原産で、明治の初めには、園芸的興味から渡来していた模様・・。
終戦後、アメリカとの物流盛んな折に、再渡来、繁殖域を広げるスピードが速く、猛威をふるい、一挙に、その名を高める。
理由 ① 新天地なので、天敵、病虫害がなかった。
② 地下茎、種(一茎 27万個)の両面作戦で繁殖
③ 背高である。根元には光が届かず、他の草は生えられない。
④ 根から、他の草には有害な物質をだし、芽吹きさせない。
参照 「雑草のはなし」田中 修著(中公新書)より
しかしである・・・・
強力な繁殖力をもって、草々を絶やして、その地域を独占したとする。
その為に、彼は、生活できなくなってしまう。
セイタカアワダチソウに必要な固有の養分が枯渇する。
他の草々の生育を阻害する物質の蔓延により、自家中毒で、生育出来ない。
過度な<独占>は、自らを滅ぼす原因となるのだ。
「 独り勝ちはあり得ない 」 どこか教訓的である。
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秋の青空をバックにすると、結構、いける花である。
また、花の少ない晩秋では、蜜食の昆虫にとっては、貴重な食糧源である。
ミツバチの秋の食品に、積極的に利用している所もあるとか・・。
すべからく、全否定は、考えもの と言うことで・・・。
------<了>-----