“紫陽花の大一輪となりにけり”(嘯山) ー気がつけば、夏至(6月21日頃)を過ぎておりました。水無月・夏の真ん中ー6月は終わろうとしております。
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紫陽花の 葉先に光る 水玉に 幸(さき)はふ国の 言霊 (ことだま)秘(ひ)めしや ー夢蔡ー
▲ 掲載短歌の、下段は、“言霊の 幸はふ国”(←言葉には霊・魂があり、言霊が奮い立って、言葉の内容どおりに実現させる良い国・←例 万葉巻5-894・好去好来の歌、山上憶良)を反転させただけでありますが、当世の“美しい国”が、透明な水玉の中に、言葉どおりに、写り宿っていないもかナア~と、思いをこめての、“原歌取り”であります。
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水玉は 重きに耐えず 滴(したた)りぬ 宿る世界は 空(む) なし空(そら)にて ー夢蔡ー
▲ ガクアジサイ 【額紫陽花】中央に淡青紫色の両性花の集合。その周りは、萼(花びらを支えている部分。ふつう緑色の葉状 )が変形した“装飾花 ”。→普通見るアジサイの原種とされる。
▲ アジサイ (Otakasa Hydrangea) 学名表示は、オタカサ・ハイドロランジア。(「オタカサ」は、アジサイを西洋に紹介したシーボルトの現地妻「おたかさん」にちなんだと言う逸話があります。 正式学名にはなっておりません。ハイド(水)+ランジア(容器)
▼ 萼だけを集中的に咲かせるように改良した一般的にに見られる西洋アジサイ。花弁に見え、花芯も装飾のうちである。結実することはない。▼ ただし、有性生殖をしなくても、アジサイは、絶えることがない。挿し木をすれば、樹皮から根を再生させる能力を持っている。 (←←IPS細胞の研究とその成果が見え始めた昨今であるが、植物は、土と水と適温があれば、たちまち再生する。)
▼ 自然は、果てしない“循環能力”をもっている。人間は、その一部を、人工の直線的ものに変えてしまった。今日、特徴的なのは、変えた結果、生み出されたモノによって、悩ませられている。
「宇宙船地球号に関するきわめて重要な一事実がある。使用注意マニアルが、それに付いていなかった、ということである。」 (バックミンスター・フラー)
ーーー<了>----“