柿は、東アジアの固有種で、日本にも自生しておりました、とか。
縄文遺跡に、柿の種が土出。弥生時代では、柿は栽培されていたと云う。
固有種は、渋柿であり、突然変異で,甘柿になった模様であリます・・
以来、比較的簡単に手に入る果物で,日本人の好みにピッタリでした・・
里古りて 柿の木持たぬ 家もなし 芭蕉
約300年前のことですが、現在でも大体この通りです。(新興住宅街除く)
我が窓前の柿は、昭和60年代のものですが、見事な大木です。
葉は落ちて 上枝(ほつえ)に柿の実 露(あら)われど
渋きを知りて 椋鳥(むく)は来たらず 夢 蔡
数軒先の家の柿は、すでに甘いと見えて、おお声を立て群がっております。
我が庭先の柿も今年は豊作であります。
見た通り "すずなり" であります。しかし・・・
9尺(2m70)の三脚を使って、下枝の実を取るのが、やっとです。
しかも渋い。・・・・・<
午後3~4時頃にかけて、数百羽の椋鳥が、4~5本の電柱の間の電線に集合します。
「三軒先の柿は、だいぶ甘くなりましたで~す。」
しっかりと、情報交換をしております・・・・
--< 大木になった庭木考1・2 >とか大仰な題をつけましたが、
福岡 伸一さん流に申せば 「 植物は不死であります。」
管理できなくなったら、どうするか?です。
高齢者は、活動能力はなく、若者は、流失して居りません。
切り倒すしかありません。・・1本につき,数10万円は、軽くかかります。
かくて・・・
新興住宅街を除く、旧農村部では、大木が、ほとんど消えました。
------<了>---