冬型の気圧配置が続く。日本海側は雪で、ふぶいたり雷が鳴ったりする。
太平洋側は晴れる。最高気温は平年より低い。(A新聞天気予報より)
冬型気圧配置は、北陸・北信越の大雪を降らせる。しかし、・・・
太平洋側に向かって吹く雪風は、関東の北隅の山々にさえぎられてしまう。
写っていないが、写真の中央付近が赤城山である。雪風は越えられない。
その山頂までは大雪だが、雲が吹き出しているだけだ。千切れ雲が飛ぶ。
しかし、吹き出し雲は、荒々しいが、すでに雪を降らせる圧力はない。
その代わり、強風となる。曰く・・< か らっ 風 > 赤 城 颪
千切れ雲は、葉を散らせた、はだか欅の遥か上空を南東に向けて飛ぶ。
赤城嶺に 雲かかり来て 今日もまた
空つ風吹きて 砂塵巻あぐ 勝利
今年、空っ風の収まる春先に、逝ってしまった友人の「短歌」である。
ここ関東北隅の古老は、朝起きると赤城の山頂を見る。
その日の野良作業の工程を決めたものである。
雲が懸かっていれば、その日は、空風が吹く。そして、日が落ちるまで続く。
空っ風の日は、基本的には、晴天である。日照時間も長い。
風を除けた日向は、けっこう暖かい。藁でしめ縄など作ったりする。
とは申しましても、冬の北風の季節はあまり好きにはないれません・・・
砂塵巻き 赤城おろしは あらあらと
身をすくませて ただ過ぐを待つ 夢蔡
----<了>---