諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

寒気襲来

2018-12-29 11:25:48 | 日記・エッセイ・コラム

冬型の気圧配置が続く。日本海側は雪で、ふぶいたり雷が鳴ったりする。

太平洋側は晴れる。最高気温は平年より低い。(A新聞天気予報より)

冬型気圧配置は、北陸・北信越の大雪を降らせる。しかし、・・・

太平洋側に向かって吹く雪風は、関東の北隅の山々にさえぎられてしまう。

写っていないが、写真の中央付近が赤城山である。雪風は越えられない。

その山頂までは大雪だが、雲が吹き出しているだけだ。千切れ雲が飛ぶ。

しかし、吹き出し雲は、荒々しいが、すでに雪を降らせる圧力はない。

その代わり、強風となる。曰く・・< か らっ 風 > 赤 城 颪

 千切れ雲は、葉を散らせた、はだか欅の遥か上空を南東に向けて飛ぶ。

   赤城嶺に 雲かかり来て 今日もまた

               空つ風吹きて 砂塵巻あぐ  勝利

今年、空っ風の収まる春先に、逝ってしまった友人の「短歌」である。

 ここ関東北隅の古老は、朝起きると赤城の山頂を見る。

その日の野良作業の工程を決めたものである。

雲が懸かっていれば、その日は、空風が吹く。そして、日が落ちるまで続く。

 空っ風の日は、基本的には、晴天である。日照時間も長い。

風を除けた日向は、けっこう暖かい。藁でしめ縄など作ったりする。

 ほとけのざ 畑こすみの 冬日和   夢蔡

とは申しましても、冬の北風の季節はあまり好きにはないれません・・・  

  砂塵巻き 赤城おろしは あらあらと

       身をすくませて ただ過ぐを待つ   夢蔡

              ----<了>---