花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイモロッコ~その4:生活感あふれる巨大迷路「フェズ・エリ・バリ」

2016年01月16日 10時21分08秒 | 旅エッセイ⑯~モロッコ
                           

                                                                           

                          

 高台からフェズの街を一望した。巨大迷路のように家がこれでもかというぐらい密集していた。そのため、散策時は、はぐれないように現地のガイドさんが後方からついて来た。私は、早速彼の写真を撮らせてもたった。当然、身振り手振りの意思疎通であとはOKと発して通じた。その時の彼のポーズの取り方から、素人ではないように感じた。若いときは俳優かも?

 城壁は、日干し煉瓦で造られているため、修理するための足場用に穴が点在している。そこが鳥の住処になっている。ヨーロッパでも旧市街地の城壁を見たが、フェズの城壁はかなり大きい。
 私たちが訪れた王宮の門は、銅の装飾をレモンの汁で磨いていた。籠に山盛りに積んだレモンを使う分だけナイフでレモンの皮をむく人、それを手渡す人、脚立を支える人、銅を磨く人の4人がかりである。家内工業的な作業に懐かしさを覚えた。

 市場内は、香料、木工、織物そして革製品を売る店などが各部門ごとに集合してる。服を売る店では、足踏みミシンで服を縫製している所が道路から見え、木工も制作の現場がのぞける。ここでは足踏みミシンは現役である。もっとゆっくり散策したいのに残念であった。お土産を買う余裕すらなかった。

 バブーシュなど革製品の店に入った。その店の階段を上る所でミントの葉を渡された。その時どうしてなのか解らなかったが、周りの人がするように鼻にミントの葉をつめこんだ。5階ぐらい登ってそのビルの屋上にでた。臭いがきつい。でも、私がNHKのテレビで映し出された風景を、生で見れた嬉しさのほうが勝っていて気にならなかった。2,3メートルの染色樽がたくさん並んでいて、下半身つかりながら作業をしている人もいた。重労働である。それは、中世の時代から続いているらしい。すごいとしか言いようがない。

 昼食は、間口は狭いが、中に入ると白を基調とした宮殿のようにゴージャスであった。運動靴に軽装な私たちには、似使わない場所である。ナイフとフォークも上手に使えない私は、到底、品良く食べることはできなかった。
 
 
 

 

     
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