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ちょっとしたことかもしれないけれど…

2018-05-14 21:12:22 | 感じること・感じたこと
今から20年程前…息子が幼稚園に通っていた頃のエピソード。

 
当時、住んでいたのは過疎地。
全園児が15人もいた…かしら?!

近所に子どもがいないので、息子は幼稚園が大好き。
毎日、休まず通園です。


それが、ある日。
出掛ける時間になって、「行こう」と促すとシクシク…
理由を聞いても泣くばかり。


そんなことが数回あったでしょうか…



幼稚園から帰ったら、数キロ離れた友達の家に遊びに行くのが日課。

当然遊びに行くのだろうと、送って行く用意をしているとシクシク…

おおよその見当で「A君と何かあった?」と訊いたところ、更に泣きます。

ビンゴ!


A君は4月生まれ。
幼稚園で一番大きくて、少し乱暴な子。
対して、息子は12月生まれ。
争いごとが嫌いで、一番チビ。
半年以上の月齢差があり、A君は頭一つ分背が高いのです。
(小学校低学年頃まで、月齢差は影響します)


詳細は省きますが、頭の回転も手も早いA君から、「イヤ」なことをされていたようです。
それを「イヤ」とも言えず、「家で泣く」という行動になっていたようでした。


息子の承諾を得て、A君とA君のお母さんに息子の様子を話しに行きました。



話の内容にA君のお母さんは信じられない様子で、A君も否定していました。
次第に、幾つかの心当たりがお母さんにあったようです。
A君が泣き出しました。


息子は、当時流行っていたポケモンカードを返してもらいました。
が、A君は「もらった」とお母さんには、話していたようです。



過疎地。
幼稚園、小学校、中学校…
顔ぶれは変わらず、ずっと一緒に過ごすのです。


A君のお母さんにお願いしました。


これから長いお付き合いになる。
小さな集落、お互い嫌な思いをするのは避けましょう。
子どもらの間で、これからも「何か」があるでしょう。
気付いたことは伝えあいませんか?


A君のお母さんは快く聞き入れて下さいました。
(聞き入れざるを得なかったのかもしれませんが…)


で、A君と息子は…。
子どものこと、急に変わる筈もありません。
が、A君が息子にイヤなことを仕掛けた時、息子は唯一の反撃手段を行使したのです。

「噛む」私が息子に禁じていたことです。
A君にイヤなことをされた時に、「1回だけ噛んでもいい」と伝えていました。
A君のお母さんにも、「噛むかもしれない」とは伝えてありました。


A君は泣いて息子に謝ったそうです。
A君の左腕には、1ヶ月ほど消えなかったという息子の歯形が残りました。
(後ろから羽交い絞めにされ、殴られたので、目の前にあった左腕を噛んだようでした)

そしてA君はお母さんに「タッくんは強い」と言ったとのこと。
息子を伴って、A君とA君のお母さんに謝りに行ったのは、言うまでもありません。



幼稚園児のエピソードですが、これは今後「いじめ」につながりかねないと感じて、このような行動に出ました。
過疎地で高校入学まで、顔ぶれが変わらない…と言うのが、一番大きな理由でした。

地元民の夫は、我慢するように言いました。
世間体を気にしてのことです。
けど、息子を守るにはこれしか手段が考えつきませんでした。


結果的には、よかったのです。

A君宅とは、家族ぐるみでお付き合いをする関係になりました。

その後、息子は小学校2年生で転校するまで、休むことはありませんでした。




いじめ…何が原因で始まるのか分かりません。
今は、小学校でも「学校カースト」なるものもあるようで、日替わり定食の様に毎日違う誰かがターゲットになるようです。




いじめられている子どもは、なかなかその想いを言葉にはしないでしょうから、身近な大人が、子どもの「ちょっとした変化」に気付きたいものです。









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