風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 日本政府は東北・関東産の魚の缶詰を、発展途上国の子供に学校給食で食べさせようとしている。

2012年04月08日 | ☆政治・経済・世の中
この許されない酷いことを報道はあまり伝えていない。

風信子は、産経新聞記事で読んだ時に、怒った

  「何? 風評被害を解消するために被災地で製造の缶詰を送る・・・。」
 
 食料支援で風評被害解消 被災地の缶詰を途上国に 産経新聞 2012.3.30 07:54 
  政府は、東日本大震災の被災地で製造された水産加工品を発展途上国の人々に食べてもらうため、国連機関の世界食糧計画(WFP)と政府開発援助(ODA)に関する書簡を交換した。食料支援を通じ、被災地の水産業振興と風評被害の解消につなげるのが狙いだ。

 政府が平成23年度第3次補正予算に計上した10億円を元手に、 WFP が青森、岩手、茨城、千葉の4県の水産加工場で製造されたイワシやサバなどの水煮の缶詰を調達。カンボジアなど5カ国で学校給食などに役立ててもらう。加藤敏幸外務政務官は書簡交換の式典で、「甚大な被害を受けた被災地の水産加工企業は、操業の全面再開に向け努力している」と強調した。

 このODAをめぐっては、東京電力福島第1原発事故の影響を懸念する一部の市民団体などが反発。外務省幹部は「放射線量を検査し、安全性に問題がないものを輸出することで、海外に根強い風評被害の打破を図りたい」と説明している。
 


ということだそうだ。

どうも怪しい。

この4月から食品に含まれる放射性セシウムの新基準値(1キロあたり100ベクレル)が適用されている。

昨年からの一年間に生産された缶詰類は国内の消費者に提供できなくなっているのではないだろうか?

調べてみると、この1月から疑問を持ってネットやブログで胡散臭さを知らせている処があった。

先ずは、ブログ:「ざまあみやがれい!」である。

かの有名な京大の小出裕章先生毎日放送「たね蒔きジャーナル」の視聴を文字書き起こしして紹介されている。

一部転載させていただきます。

  
20120110 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
- YouTube の書き起こし 
 水野「はい。えーではあの、次の質問をさせていただき…ます。ええっと…あ、すいません。次の質問はね。あのー……これです。農産物の話なんですけど。」

小出「はい」

水野「日本から海外へ輸出される農産物についてなんですが。」

小出「はい」

水野「あの、日本産の食品について、海外で輸入規制措置をとっているところが色いろあるんですね」

小出「はい」

水野「で、それは44もの国・地域に及んでいる、んだと、」

小出「はい」

水野「知って、私はしょうしょう…お…ショックを受けているんです」

小出「はい…」

水野「え…だから日本国内では安全だとして流通しているものでも、海外では輸入がとま、止められていたり。あるいは検査証明書を求められたりしていると」

小出「はい」

水野「なんらかの規制措置がとられているときもあるわけですよね?」

小出「あたりまえですね」

水野「あたりまえですか? これ」

小出「チェルノブイリの時には日本がそれをやったわけですね」

水野「……はあ…。だけど日本では安全とされているものがですよ?」

小出「日本の安全基準が高すぎるから、みんな警戒するだろうと思います」

水野「はあ…例えば中国では」

小出「はい」

水野「福島県より南の北関東から東京都、千葉県などの首都圏、そして新潟や長野県も含む10の都と県の全ての食品の輸入を停止しているんだそうです」
「これも…海外から見たら、そんなもんですか…」

小出「要するに日本の政府が、それぞれの食品の汚染の濃度を画してしまっているという(苦笑)状態なのですね。」

水野「うーん」

小出「はい。ですから日本の政府がちゃんと測って、え…この県のものはここからこの範囲にあるというようなデーターをちゃんと公表するのであれば、え…外国としても受け止めようがあると思いますけれども。」

水野「はあー……」

小出「日本の政府が、自分の暫定基準値をきめてしまって、それ以下の物は何の公表もしないという作戦にうってでているわけですから」

水野「ええ」

小出「私たち日本人も不安なわけですし、もちろん外国の人達も不安だろうと思います。」

水野「はあ」

平野「先生、このあの、水産物…のこの輸出のですね」

小出「はい」

平野「やっぱりこの…厳しい対応を海外からされてるんですけど」

小出「はい」

平野「この海洋汚染の、こう、深刻さというものもデーターが全く出てないんですよね」

小出「そうですね。残念ながら私もそう思います」

平野「ええ…これは…本当に、もう、日本の水産業のもう死活問題になりますものねえ」

小出「そうですねえ。はい」

水野「…そうか…そうすると、海外からの輸入規制措置をひとことで、あのー…風評被害だと言ってしまえないですよね」

小出「え…風評をあおっているのが日本政府なわけですから(苦笑)」

水野「逆にね…!」

小出「はい。」

水野「あー、それはやっぱり検査をきっちりして全部公表するということでないと、」

小出「はい」

水野「そこの信頼は取り戻せないわけですよね」

小出「と私は思います」

水野「ふーん。だけど、これ、あの、輸出するということについては、ま……濃度は色々ありますが、汚染された農産物…」

小出「はい」

水野「を輸出するということについては、どうお考えですか」

小出「え…そ…残念ながら福島第一原子力発電所の事故が起きてしまいましたので、え…福島を中心として汚染が広がっていて、日本中汚染のない食べ物というのはもうすでにないわけ、ですね。で…世界的なひろがりでいっても、もう福島の、放射性物質はもうどこの世界にももう飛び散っちゃったというそういう状態になってますので。汚染があるのかないのかという、そういう表現ではもう言えなくなって、いるわけです」

水野「はい」

小出「え…どれだけの汚染、の、より多いのか、少ないのかと、いうそういう判断しかありませんので。もし日本の政府が本当に風評被害を避けようと思うのであれば、この地域のこういう食べ物はこういう範囲にありますという、そういう……表示の仕方、報告の仕方をしない限りは多分どこの国も納得しないだろうと思います」

水野「はあ……。」

小出「で…」

水野「小出先生もおっしゃるような」

小出「はい」

水野「方策をとったほうが、日本の生産者も」

小出「はい」

水野「助かる部分もあるということですね」

小出「そうです。特にそれで日本の国はかなりの汚染のものを、ODAと称して海外にむしろばらまいてしまおうという、そういうことまでやろうとしている、わけですね。私はそんなことは到底許せないと思いますし。えー、やはりきちっとその…汚染濃度を……測定して知らせるということがまず第一にやるべきことだと思います」

水野「はい。どうもありがとうございました」

平野「どうもありがとうございました」

小出「はい。ありがとうございました」

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」

=====(文字おこし、ここまで)

 


かなり早い時期から政府はたくらんでいたわけか

では、産経新聞にあった「このODAをめぐっては、東京電力福島第1原発事故の影響を懸念する一部の市民団体などが反発。」というのは誰なのか?

まず、ツイッターではEX-SKFさんが発言されていました。

   

  

最後に活動をされている方を見つけました。

 「脱原発の日のブログ」では、ODA途上国へ魚缶詰問題の記事(23件)も載せています。

こちらでは、約半年に渡って経過を調べて情報のUPし、さらには外務省や WFP へ申し入れもされています。

私も WFP のサイトを見てみました。

サイト中の「日本の支援」というタブを押すと、日本政府の行ってきた支援の経過が書いてあります。↓は最近のものですが、驚くことに日本の地震後に急に支援の規模の額が膨らんでいます。

やはり、目論見通りの政府支援(日本の国はかなりの汚染のものを、ODAと称して海外にむしろばらまいてしまおうという、そういうことまでやろうとしている、)という訳ですね。


2012.2.28 日本政府、WFPへ21カ国、87億円規模の食糧支援
2011.11.3 日本政府、WFPを通じて「アフリカの角」地域含む6か国へ23億円の食糧支援
2011.9.15 WFP、「アフリカの角」地域へJICAの支援物資を空輸
2011.9.1 日本政府、WFPを通して6か国へ23億円の食糧支援
2011.1.12 日本政府、WFPを通じて20カ国へ1億9660万ドルの記録的な食糧支援
  記録的な支援だそうです。(地震前です・・・。)

対する外務省のサイトです。「国連世界食糧計画(WFP)を通じたガーナ等5か国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換」平成24年3月16日

食糧援助の対象内訳(カッコ内は供与額)
 (1)ガーナ共和国の社会的弱者  (1億9,000万円)
 (2)コンゴ共和国の社会的弱者  (2億円)
 (3)セネガル共和国の社会的弱者  (2億8,000万円)
 (4)カンボジア王国の社会的弱者  (2億1,000万円)
 (5)スリランカ民主社会主義共和国の社会的弱者  (1億2,000万円)


やはり、そうですね。欧米や東南アジアの拒絶している国ではなくて飢餓に悩む国へと援助をしています。

これらの国へは、学校へ通う児童達がお昼を食べることが出来ないので給食として援助するのだと言っていますが、妊娠中の女性達へも廻されるのだそうです。

ちょっとこのことは酷過ぎるのではないでしょうか。

もう日本人、まったくエゲツナイというか信頼できません

大飯原発の再開を希望するのはおおい町の商工会議所や京都の商工会議所。
文藝春秋増刊 3.11から一年 作家100人の言葉 2012年 03月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
文藝春秋
この本のP106には荻野アンナさんの記事、「避難所は日本の縮図だ」が載っていますが、

(1)動かない善人よりは、動く悪人。比べてみると、動かない善人よりはマシと書いてあります。

避難所とはそれ程、混乱としていて、しなくちゃならない事に追われているわけですね。

ただ、動く悪人(商工会議所)の人は、功労者でありながら物資の横流しもしていたらしい。

荻野アンナさんは、噂だけでこのことを書いた訳でなく、事実としてあるとしています。そのことを

(2)善意で手を伸ばし、欲でつかむ。

と看破されています。動く悪人は、物資の流れが不透明なことに関しては、出納帳を付ける暇などない、と一蹴しながらも、避難民を叱る側に立ち顔役となって行動するのだそうです。

荻野さんも訳のわからないことで動く悪人に恫喝されて、彼は、その援助が自分にとって縁がなく、物資が廻りそうにないと分かると怒って受け取れないと突き返しています。

  (避難所の住民に計ることなく独善で決めています。受け取った人も“動く悪人”に叱られるからと戻しに来たって・・・

今の日本政府は、この被災地の物資を巡って狡猾に立ちまわる商工会議所の動く悪人と同じ程度でしかないと思います。

もっと大勢の人がこのような情けない外務省の食糧援助を止めるように声をあげて欲しいと思います。

資料:「日本政府、WFPへ21カ国、87億円規模の食糧支援」

   「WFPへ申し入れをしました」

   「ODA魚缶詰が途上国へ送られる問題は議論されていません」

   「東日本太平洋沿岸で獲れた魚の缶詰を発展途上国の学校給食に」低気温のエクスタシーbyはなゆー

   「風評被害を途上国で解決?酷すぎる政府の食糧支援」


 他の風信子のツイッターまとめ。(ツイログ)http://twilog.org/hyacinth_haru


 
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2 コメント

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一見合理的に見える仕組み (pfaelzerwein)
2012-04-09 03:05:02
一年前からフクシマ食糧は市場経済の中で経済弱者に流れると議論されていました。「食糧の生産停止や出荷停止を行わないと決めた」ことは、「中国人を福一見学に誘致」と同じなのです。

こうした仕組みはある面では合理的に見える考え方と評価できるかもしれませんが、一体どうした人たちがこうした仕組みを企てているのか?それを支持しているのは一体誰なのか?

安全デマを流す裏側にある決定機構は諸悪の根源なのです。
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自分のお人よし加減に気付かされました。 (風信子(ひやしんす))
2012-04-10 01:17:18
これまで、国が基準値を超えた福島産米を買い上げるとの報道に接して今まではホッとしていましたが・・・。

決して損はしないということなのでしょうか。

誰が仕組みを企て、支持しているのは誰なのか。ますます世の中の事をしりたくなりました。

いつもありがとうございます。m(__)m


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