☆ 厚生年金誕生秘話～花澤武夫～「年金を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまえ。」

報道ステーションで、古賀茂明氏が年金について語る。


「TVでた蔵（TV DATA ZOO）」より番組内容記事を転載。

2012年2月10日放送　21:54 - 23:10　テレビ朝日 報道ステーション （ニュース）

民主党は新しい年金制度の試算をきょう正式に公表した。最低保障年金は4つのケースを想定していて、満額7万円を受け取れるのは年収260万円の人までで、年収690万円で支給が止まる。それでも2075年には消費税7.1％分に相当するという。政治家は国会での答弁に沿った形で試算ができているとした。 　民主党の新年金制度なのか自民・公明の現行の年金制度の改良なのかをめぐって、政治家や政治家らと政治家が激しい討論を行なった。民主党の基本理念などを質問され、岡田副総理は老後の生活保障だなどと答えた。 　政治家は民主党の新年金制度だと現行よりも給付が減ると指摘し、自営業者への制度についても政治家に質問した。野田総理は折り合うところは十分あると思うのでぜひ与野党協議をお願いしたいと話した。 　古賀茂明は年金について平均寿命の伸びなど根本から見直す必要があるとし、試算に関してもやり方を全部公開して本当の試算が導かれることが望ましと話した。更に年金というものはやめたほうがいいのではと思っているとし、違った形での保障の仕方があるのではと話した。

報道ステーションにおける古賀氏の話は上の纏めの通りですが、他にも

「自民党の１００年安心。こんなことを言った自民党は、先ず現在の政権に土下座してから話をすべきですよ。実は私が厚生労働省から資料を取り寄せて年金の試算をしようとして、当時の自民党に止められた。結局、年金の計算の仕方ってブラックボックスのままなんですよ。」　という内容も話していた。

ブラックボックス。厚生年金誕生の秘話～花澤武夫氏の座談での回顧話を読むと、積み立てた年金そのものの取り扱いがブラックボックスだと思う。

財団法人厚生団編「厚生年金保険制度回顧録」1988　から一部抜粋

それで、いよいよこの法律ができるということになった時、 　これは労働者年金保険法ですね。 　すぐに考えたのは、この膨大な資金の運用ですね。 　これをどうするか。これをいちばん考えましたね。 　この資金があれば一流の銀行だってかなわない。 　今でもそうでしょう。 　何十兆円もあるから、一流の銀行だってかなわない。 　これを厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作って、 　その理事長というのは、日銀の総裁ぐらいの力がある。 　そうすると、厚生省の連中がＯＢになった時の勤め口に困らない。 　何千人だって大丈夫だと。金融業界を牛耳るくらいの力があるから、 　これは必ず厚生大臣が握るようにしなくてはいけない。 　この資金を握ること、それから、その次に、 　年金を支給するには二十年もかかるのだから、 　その間、何もしないで待っているという馬鹿馬鹿しいことを言っていたら 　間に合わない。 　そのためにはすぐに団体を作って、政府のやる福祉施設を肩替りする。 　社会局の庶務課の端っこのほうでやらしておいたのでは話にならない。 　大営団みたいなものを作って、政府の保険については全部委託を受ける。 　そして年金保険の掛金を直接持ってきて運営すれば、 　年金を払うのは先のことだから、今のうち、 　どんどん使ってしまっても構わない。 　使ってしまったら先行困るのではないかという声もあったけれども、 　そんなことは問題ではない。 　二十年先まで大事に持っていても貨幣価値が下がってしまう。 　だからどんどん運用して活用したほうがいい。 　何しろ集まる金が雪ダルマみたいにどんどん大きくなって、 　将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえば 　いいのだから、それまでの間にせっせと使ってしまえ。

この内容の抜粋を私が目にしたのは平成１０年位です。

かって高槻にあった地方法務局でアルバイトをしていた時に、若い職員さんから内部情報誌のようなものを読ませて貰い知ったのです。

当時、本当に呆れました。悪党だと

その後、この話は、平成16年3月3日（水曜日）の第159回国会　予算委員会　第18号でも取り上げられたらしいです。

私もＴＶニュースでソレを見て、おや今頃になって取り上げてると思いました。

でも花澤武夫氏については擁護意見もあります。

まあ、田中防衛大臣って方というホワイトボックスというか、非常にお人が良くて、中身がスケルトンで良くわかるもいらっしゃいますが・・・。

古賀茂明氏に抵抗して年金試算を中止させた自民党議員さんはいったい国民ならぬ、誰に忠誠を誓っての差し金なのでしょうか。

ソコがブラックボックスであるのですが・・・。


　

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