この日記を読みに来られた方、ごめんなさいね。殺風景な内容でガッカリされたでしょう。
実は、夜寝る前に一生懸命にキーを打っていたら、固まって全部パアになってしまいました。泣きたかったです。同じ文を書けるかどうか不安だけど、昨日の夜書いていたニュアンスは残せるかなあ。こまめに投稿ボタンを押して保存しておかないといけませんね。
さて、 『大掴(おおづかみ)源氏物語 まろ、ん?』 小泉吉宏著です。
先ず、栗の顔をした平安貴族のキャラクターが最初にありまして・・・。(貴族の自称、麿・まろ。栗・マロン。小泉さん、製菓会社からの依頼でこのキャラクターを作って温めていたのですって。飴のキャラにでもできないかなあと。)
そのキャラクターは、どうやら小泉さんの売り込みもむなしく、没(ボツ)になってしまったらしいのです。その後、源氏物語を漫画でだそうという話になった時に、突然、マロン君を思い出されたそうです。こうして冗談のような形で始まったのが、『まろ、ん?』でした。
この漫画、おおづかみと最初に断っているように、原典のおおまかな紹介ではあります。『源氏物語・全54帖』を見開き2ページで紹介しています。本の帯には、これ一冊で『源氏物語』を全部読んだ気になれる! かんたん!かわいい!おもしろい! とあります。
でも、私、16才のときに村山りうさんの解説本を読んで、源氏物語にスッカリはまってしまってから幾度となく現代語訳で読み返しましたけれど、それでも大層、面白かったですよ! ぜ~ったいお勧めです。
なんせ、描いている小泉さん自身がスッカリ源氏物語にはまってしまって、構想6年、制作3年かかったというから、思い入れが入っているんですね。まことに漫画ならではの抱腹絶倒なのではありますが、時代背景、衣装など綿密に調べて考証してあるのです。
風信子、現代語訳では一番、しっくりというか訳文が好きなのは与謝野晶子訳ですけれど、(文体が、男らしくてさっぱりとしているから。エッ??? もう、ごちゃごちゃ女々しく、ぎょうぎょうしく約すなっていうの!! だ・・・誰のこと・・・。)
面白いから、読み返すのですけれど。不思議ではないですよ。10代の恋や悩みもあれば、青年の恋も中年の恋も老年期の恋もあるのですからね。
若いときには、ナンデそうめそめそ泣くの源氏は! って感じで、こいつは好きになれんなあと思いつつ、女主人公の魅力だけで読んでおりましたが、気がつくと源氏の気持に共鳴している最近です。年とともに読み取り方も変化しているのですね。それだけの魅力がございます。
小泉さんも、この本を読んだ方々が、『源氏物語』をまず現代語訳からでも読みたくなってくださったら幸いです。と言っています。奥が深い本です。ぜひ、『まろ、ん?』だけでもお読みください。
ウサギちゃんの絵をクリックすると、この本の担当編集者/幻冬舎 菊地朱雅子さんのお話が読めますよ。
より詳しく知りたいかたは↓からどうぞ。
『大掴み(おおづかみ)源氏物語 まろ、ん?』 小泉吉宏著