風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

ひやしんすの☆エッセー☆ 6月3日 『ビター(苦味)をちょっぴり』 著作権って・・。  

2005年06月03日 | ☆エッセー☆ビター(苦味)をちょっぴり
有吉佐和子さんといえば、私にとっては大事な作家だ。『華岡青洲の妻』など舞台化された作品も多い。
この方は、目の不自由な方のための読書サービスとしての録音を許されなかったそうだ。

「私の書いたものは耳から聞くようにはなっておりません」として、拒絶されたそうである。
確かに作家は漢字などの配置に目を配り、文章の美しさを『字面』が良いとか、あるいは『字面』が悪いという。けれど、こうした、かたくななとも思える態度は、広い意味の読者を前にして許されるものであろうか。

果たして、許されるのである。それが、著作権というものらしい。
書いたものに対する作者の思いは、なにがどうであれ、作者の自由であり権利であるらしい。また守られねばならないものらしい。

遠いかすかな記憶だが、何かの対談集で、このことについて書かれていたのを読んだような、読んでいないような、別のことで評されていたことを私が取り違えているのか、書名を失念したので確かめようがないのであるが・・・。

確かにこのような会話が二人の男性により交わされていた。
「有吉さんは、どうしてそのような事をされたのでしょうね」
「不思議ですね。普段の有吉さんからすると、どうにも納得できかねるやりかたですね」
「一ついえるのは、我々と違い有吉さんは女でありながら家族の生活費を生み出していかなければならなかった。家族を守らなければという意識が大変強かったのではないでしょうか。」
「そうとして考えなければ説明がつかないですね」

では、昨今の日本ペンクラブが、図書館の充実が本の売れ行きを脅かしているとして、売れているからといって、副本を大量に購入するな。図書館は著作権を守れと糾弾しているらしい。

このことはどうだろう。このことについては、マダ図書館協会に属している講師の先生方からは講義を受けていない。だが風信子は、いたく失望しているのである。

バブル前の高収入を維持しようとして、著作権を盾に取った横暴ではないかと思うのである。見苦しいゾ、作家先生。しかし、図書館協会としては苦衷にたっているらしい。これからこのことについても意見を聞くことになるのだろう。果たして・・・。

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