風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ レバー肉への放射線照射を期待するとは酷い記事。

2012年09月07日 | ☆政治・経済・世の中
南海トラフ巨大地震の被害予想で「32万人死亡」は甘いというような記事はあるが、

中部電力の浜岡原発のつなみでの水没による首都圏と近畿圏両方を含む広範囲に及ぶ放射能拡散の危機については、あまり伝えられていない。こちらの方も恐いと思うし、あたりまえに真実を報道して欲しいものだ。

尚、和歌山など津波が5分で到達と聞いて、人によっては、「これじゃ、逃げるなんて無駄だな。諦めた。」というような気持ちになりそうで、夫なども「報道の伝え方が下手だ。」とNHKを非難している。

確かに、津波到達の早さの中にも救い道を模索するような番組提供も欲しいところである。自治体が救命胴衣を家庭に配るとかして、救う手立てを模索しなければ・・・。


ところで、真実を覆い隠すために浜岡原発放射能拡散による被害者等の予測はださないが、津波の危険報道だけはするという風な報道と同じように、食品中毒の危険性を問題にしながらも、消毒と称して放射線照射を食品にすることは良いことのように新聞は記事を書いている。

この件に関しては、昨年にこのブログ内において生薬(漢方薬)の放射線照射への危惧を風信子は書いている。

     2011年10月16日⇒☆「薬事法は、放射性物質が少しでも検出された生薬を含む漢方薬の販売を禁じている。」 ~ msnより

  自分で書いたものを読みなおしてみると、リンク先の放射線照射を解説しているのは三菱重工のHPの中の「放射線と生活」というページです。

原子力産業の宣伝の一つに「放射線照射」があるということです。

放射線セシウムを食品に照射しても全く問題がないという口上ですが、調べてみると問題がないわけはありません。
下を読めばおおよその事は分かります。
 
 
  ●照射するとどうなるか~不安なこと
 照射されて、菌が死んだり、芽が出なくなるということは、遺伝子が破壊されたり、変質するということです。放射線の強いエネルギーが、原子核の回りをまわっている電子を吹き飛ばし、それによって、遺伝子の破壊だけでなく、新しい物質が生成されたり、フリーラジカルとよばれる反応性の高い物質ができます。それは、そのまま照射食品の中に残ります。研究データからは、栄養成分が破壊され、食品成分の一部が変化して毒性を示したり、動物実験で体重の減少や生殖器官の異常、子どもの異常などがみられています。また、照射量、食品の種類によっては味や性質(粘度など)が変わります。(全文は参考資料:からも読めます。)

レバー肉をなんとかして食べたいという要求があるがゆえの苦肉の策ともいえますが、もうすでに分かっているはずの放射線への危機感を持って欲しいものです。それなのに報道者としての責任を吟味せずに安易に原子力産業の宣伝にのっかっている記者に呆れます。


参考資料:
ブログ:「日々担々」さんの資料ブログで読む。放射線照射食品の歴史(東京新聞「こちら特報部」8月20日)

輸血血液への放射線照射(GVHDの予防) (08-02-02-12)

いまさら聞けない勉強室 テーマ:放射線照射食品

「くねくね科学探検日記」生肉食と放射線照射

ブログ:「Wein, Weib und Gesang」 放射線の照射の威力 2012-09-09の記事






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